謎人はガンダルフ説に一票!
金曜日はエンタメ業界にとって大切な曜日。日本でも海外でも金曜日に新作映画が公開されたり、ミュージシャンの新作アルバムがリリースされることが多い。
2022年10月21日金曜日の目玉は、ティラー・スウィフトの通算10枚目となるアルバムのリリース日。
『ミッドナイツ』というタイトル。今、ちょうど2回目を聴きながらこのブログを書いている。前作のように落ち着いた雰囲気の曲が多く、最近の彼女の音楽性がストレートに出ているように思う。簡単にいえば大人の雰囲気かな。
このアルバムのトラック順は、ユニークな方法で決められた。テイラーはInstagramやTikTokで福引のような回転式のくじを用意。それを回して、このアルバムに収録する曲順を決めていた。その様子をずっと見てきたので、なおさらこのアルバムのリリースを楽しみにしていた。これからじっくりと聞き込んでいこうと思う。
さて先週のこと。今年の9月から楽しみにしていたドラマのシーズン1が、ついに最終回を迎えてしまった。悲しくて、寂しい。
2022年 映画#164
『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』(原題: The Lord of the Rings: The Rings of Power)シーズン1・エピソード8『合金』という2022年の作品。
いやぁ、さすがにシーズン1のラストは見応えがあった。CGも多用されていて、とてもドラマとは思えない質の高さだった。この物語を貫いているのは『力の指輪』であることは言うまでもない。このドラマのはるか未来に、ホビットのフロドが『ひとつの指輪』を葬るまで続く物語だから。
今回はこれまで謎となっていた部分が明らかにされている。シーズン2に期待を持たせるためだろう。もっとも肝心な指輪の製造に関しても、その事情、そして過程がわかりやすく描かれていた。トールキンの原作を読んだことがない人でも、なぜ指輪を作ったのかについて理解できると思う。
そしてもっとも驚いたのはサウロンの正体。このシリーズの最大の悪役であるサウロンが、まだ一度も本当の姿を見せていなかった。でもシーズン1の最後になってようやく正体が明らかになる。物語のセオリーとして、すでに登場している人物の誰かがサウロンでなければならない。
この人がサウロンです、と初登場の人物が出てくるのは反則。だから既出の人物がサウロンでなければいけない。ホビットの祖先であるハーフットが助けた謎人がいる。最終話の始まりは、彼がサウロンだと思わせる展開になった。だけどそれは間違いだったと証明される、
なんとサウロンは、南方国の王だと名乗っていた人間のハルブランドだった。海で遭難していたガラドリエルを助け、彼女と共にヌーメノールの軍隊と南方国の人たちをオークの攻撃から守るために海を越えてきた。そし前回で負傷して、エルフの治療を受けるためにエルロンドたちがいるエルフの館へ連れていかれたというのに。
それがハルブランド、つまりサウロンの狙いだった。エルフの優れた鍛治師であるケレブリンボールに指輪の製作を勧め、かつその指輪に悪意を注ぎ込むため。ガラドリエルが気づいたときは遅く、サウロンはすでに逃亡していた。いやぁ、これは予想外の展開だった。
ということはハーフットに助けられた謎人は、やはりサウロンではなかった。名前はまだ明かされていないけれど、彼がイスタル、つまり魔法使いであることが明らかになった。だったら彼はサルマン、あるいはガンダルフ?
ボクはガンダルフ説に一票を投じる。だけどトールキンの記述とは異なる。ガンダルフが中つ国にやってきたのは、第三紀の最初だと書かれていた。だけどこのドラマは第二紀が舞台となっている。だからガンダルフの登場には早い。その謎人が先ほどの写真。
原作とは矛盾が出るかもしれないけれど、ボクは彼がガンダルフだと思う。だってガラドリエルもエルロンドもすでに活躍しているのに、ガンダルフがここに絡んでこないとドラマとして面白くない。そしてドラマの制作者が彼をガンダルフだと考えているセリフがある。
この物語の最後。謎人は自分の素性を知るために旅に出る。共に歩くのは彼を助けたノーリというハーフットの少女。だけど道がわからずに困っているとき、謎人が鼻をヒクヒクさせる。そして「あっちがいい匂いだ。迷った時は鼻を利かすのがいいんだよ」とノーリに話す。
この謎人のセリフを耳にした『ロード・オブ・ザ・リング』のファンなら、映画のとある場面を思い出すはず。フロドたち9人の旅の仲間でモリアの坑道に入ったガンダルフ。そこで道に迷ったとき、ガンダルフがこのセリフと同じ意味の言葉を口にする。
だから謎人はきっとガンダルフだと確信している。その答えはシーズン2まで持ち越し。シーズン2の配信時期は未定。だけど今月になってクランクインしたことが報道されている。早く見たいけれど、我慢して待つしかないよね。
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