マイナカードのアラ探しにうんざり
今日は歯科の定期検診。昨年の後半は歯の治療に多大な時間と精神力を浪費して後悔。コロナ禍で検診をサボったツケを利息付きで払った気分だった。
おかげで今年の3月の定期検診ではトラブルがないどころか、目標としていた歯茎の状況に関して完璧だった。今日もチェックしてもらうけれど、おそらく問題なしのお墨付きをもらえるだろうと思う。ついでに歯石等も取ってもらえるのでスッキリしそう。
ボクのかかりつけの歯科医院は、かなり早くからマイナンバーカードのリーダーを設置している。だから健康保険証を手渡すことなく、リーダーに読み込ませるだけで完了。ずっと使っているけれど、保険請求も含めてトラブルは一度もない。むしろ紙の保険証を持ち歩く必要がないので便利。早くスマートフォンでも利用できるようにしてほしい。
ところがマイナンバーカードはトラブル続き。他人の住民票が出力されたり、健康保険証や銀行口座の紐付けでトラブルが多発している。確かにお粗末な結果なので、困ったものだと思う。そのせいか、ここのところ革新系の人たちによるマイナンバーカードの返納騒ぎがネットを賑わしている。
これは明らかな政治的パフォーマンスで、現政権に対する批判を集めようとしているだけ。だけどこの制度の事実を知らない人は、根拠のない不安をもたされている。ボクはそんなマイナンバーカードのアラ探しに、正直言ってうんざりしている。
マイナンバーは2015年に制度が始まり、国民全員にすでにナンバーが配布されている。カードのあるなしに関係なく、マイナンバーによってボクたちの行政データは管理されている。それをより便利にしようとするのがマイナンバーカードの主旨。
だからカードを返納したからといって、その人のマイナンバーが消えるわけじゃない。日本人である限り残る。行政サービスだけでなく、民間事業においてもマインナンバーが活用されるのは確実。つまりカードを返納するとそうしたサービスを受けられないだけでなく、さらに面倒なことが増えるだけ。
今回のトラブルにしても、カード申請者の分母を考えたらニュースで大騒ぎするほどの件数じゃない。出力関係の不具合は富士通のシステム設計が原因だし、紐付けトラブルの多くは、ネットを使えない人が役所で手続きをする際の人為的ミスが原因。ボクのように全てネットで手続きした場合に紐付けのトラブルは起きていない。
アラ探しをするより、メリットについても議論するべき。アラ探しは野党の動きに乗せられているだけ。ボクは先ほども書いたように健康保険証としても便利に使っているし、年金の申請時にはマイナンバーカードのおかげで手間が省けた。税金の申告にも便利だったし、パスポートの申請もネットで可能になる。
ある制度が定着するまでにトラブルは避けられない。でも大切なのはそうした突発的なトラブルを糾弾することじゃなく、悪意ある人間が犯罪に利用できないことに集中するべき。そういう意味では、紙の健康保険証の方がこれまでかなり悪用されている。写真で本人確認できないんだから。
アラ探しばかりしていると、時代に置いていかれるよ。すでにこんなサービスも検討されている。
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これが実用化されたら、消費者はもちろん、スーパーやコンビニの店員さんも助かる。詳細はリンク先の記事を読んでもらうとして、マイナンバーカードの民間利用の見本となるシステムだと思う。トラブルを指摘して大騒ぎするのじゃなく、どうすれば便利で安全に使えるかを、消費書としても考えていくべきだと思う。
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