ケイラ・デイ 全仏女王を甘く見た代償 インディアン・ウェールズ2017(女子テニス256)
お目当てのエリーナ・スビトリーナの試合がまったく放送されず、見逃し配信の中からなんとなくボーっと試合を探していたら、先日、ケイラ・デイvsルチッチ・バローニの試合がありました。
ケイラ・デイという選手は知らなかったのですが、1回戦でいきなり負けてしまったキャサリン・ベリスと同い年の17歳。
見た目から、エレナ・オスタペンコのような博打テニスなのかなと思って観始めたのですが、正反対のロングラリーをしながら相手のミスを待つテニス。
そして、見事にバローニを下したので、「これはガルビネ・ムグルサ戦は絶対に観るぞ」と思っていました。
そのムグルサ戦は、ある意味予想通りの展開。
ムグルサがエラーマシンと化して、デイがあっさりと1stセットを取ります。
そして迎えた2ndセットのムグルサのサービスの第3ゲーム。
デイはここで30-0とリードし、ボクはこのゲームをブレークし、ムグルサが起きる前にデイが勝つと思いました。
しかし、ここでデイが痛恨のプレーをします。
ボクは、勝敗を分けたプレーだと思っているのですが、デイは上述のとおり相手のセンターポジションに深いボールを返して相手のウィナーを封じ、それでもウィナーを取りに行くような選手のミスに乗じて勝つプレースタイルなのは明白なのですが、センターポジションから半ば無理やり逆クロスのアングルショットを打ってポイントを失います。
仮定の話をしても仕方ないのですが、もしデイがここで自分のテニス、すなわち無理にウィナーを狙いに行かなければ、ムグルサがラリーに耐えられずにミスをして、40-0と3本のブレークポイントを握り、そのままブレークして2ndセットを取り切って大金星を上げていたと思います。
ところが、ラリーの中でデイに仕掛けられたムグルサが、この1球で起きました。
恐らくですが、「私、舐められてるな」と怒りを感じ、しかしその怒りに冷静に対処することで、無理なウィナー狙いはやめてラリーに根気強く付き合い、併せてネットプレーを増やしました。
ムグルサがボールボーイからボールを受け取るときの気迫に満ちた顔を見て、ムグルサの勝ちを確信しました。
3rdセット、0-3とリードされたところでのオンコートコーチングでデイがコーチに言いました。
“She’s not missing anything.”
「ムグルサがまったくミスをしない」
それも当然です。
自分が、ムグルサのプレーをそのように変えさせてしまったのですから。
もっとも、ムグルサも今のままではまずいですね。
全仏オープンの結果しだいでは、夏頃にTOP20陥落もあり得ると思います。
最後に蛇足ですが、オスタペンコの名前が冒頭に出てきたので、オスタペンコvsチブルコバ戦を観ていて思ったことがあります。
オスタペンコの試合は、ほぼすべてのゲームがデュースになるのですが、それも当然で、オスタペンコがウィナー、エラー、ウィナー、エラーと繰り返すからです。
そこで、オスタペンコに新たなキャッチコピーがつきました!
カスタネットの女
おあとがよろしいようで(笑)
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そうそう、ムグルサといえばIWの前にMSGでエキシビションをやっていましたね。
錦織圭とのミックスダブルスは良かったですね。顔の系統が似ているだけあって(でも妹には見えないですね。)
大村さん、ムグルサトップ10陥落はほぼ間違いないと思うのですがトップ20はキープできるのではないかと。ウィンブルドンで2週目には残ると思うんですけどね。
大村さん、カスタネットなのはオスタペンコだけではないですね。プイグ、ブシャール、コニュと後は試合序盤の大坂なおみも入るかもしれません。
デイはトップ100は間違いだけの実力は見せてくれましたよね。
IWの焦点は正直スビトリナとプリスコバに絞られたのかなとみてますけどね。
しかしわかっていはいますが女子は大会ごとに活躍するプレイヤーが様変わりするわけで、それだけ安定感を出すことの難しさを改めて感じますね。
テニスバカさん。
もう寝なければいけないのに、今、プリスコバ対チブルコバを観ています。
カロリーナではありません!
クリスティーナです!
クリスティーナ・プリスコバ、強いです!!!
カサキナがベーグル喰らったのも納得です。
今日の試合の行方は分かりませんが、クリスティーナに勝ちビビりさえなければ、
スビトリーナもケルバーもハレプもラドワンスカも勝てませんね。
人生でクリスティーナの試合を観るのは2試合目で、
実質、これが初めてなので、彼女の本当の実力はまだわかりませんが、
妹のカロリーナと違ってレフティーなのに、プレースタイルがまったく同じというのは、
相手選手にとっては厄介ですね(笑)