やってみた、と言えるのが楽しい
気温はそこそこ高いのでしょうが、今日は過ごしやすい1日です。空気が乾燥していて、風が気持ちいいからですね。そして今夜から明日にかけて雨の予報。先月の台風上陸以来まともな雨が降っていませんから、植物たちにとっては待ち遠しい雨だと思います。
昨日の散歩中に撮影したこの花も、きっと雨を待っているでしょう。明日は久しぶりに、傘をさしての外出になりそうです。
涼しいと仕事がはかどります。昨年書いた物語を校正するために中断していた、『古都の炎舞』のリノベーションがようやく完了しました。ブログの連載時と違って、大幅にストーリーを変更しています。
と言っても、物語として書き上げただけですので、これから本格的な推敲に入ります。ひとつの作品として完成するのは、まだまだ時間が必要です。でも一応全体をリノベーションしましたので、今日の午後、ブログに連載していた『古都の炎舞』を全て削除しました。
まだ先のことになると思いますが、2つ目の連載である『不死鳥を見た男』もリノベーションが完了したら、同様にブログから削除する予定です。突然消えている、という状況になると思いますのでご了承ください。
さて、今の私はやりたいと思ったことを、躊躇なくやっている人生です。思いついたことは、とりあえずトライしています。どんなことでも、やってみないとわかりませんからね。一度でもういいや、と思うものもあるでしょう。なかにはずっと続けていくものもあるでしょう。それがどちらだとしても、やってみた、と言えるのが最も楽しいことだと思います。
ところが子供の頃は、我慢していた事がいくつもありました。親に養ってもらっている身分ですから、仕方ありません。特に私は自分の意思表示をするのが苦手な子供でしたから、したいとか、欲しいという言葉が出てきません。親の顔色をうかがって、大人たちが機嫌を損ねない物を手にして嬉しそうに喜ぶフリをしていました。
そうして我慢していたことが、いくつもあります。最も多かったのが食べ物ですね。一口食べてみて心躍るほどの美味に酔いしれ、飽きるほど食べたいという願いを持つ食べ物に出会うことがあります。でも子供ですからお金がありませんし、両親におねだりすることも性格上できません。
そのなかで印象的な食品がいくつもあります。ひとつはコンビーフ。子供の頃の我が家は、子供と父が別メニューでした。父親にはお酒のあてになるスペシャルメニューがつきます。そのなかにスライスされたコンビーフがあり、一度だけ味見をさせてもらいました。子供にとっては、それまでの概念が崩壊するような味でした。
それからアップルパイです。子供の頃に何ヶ月かに1度、レストランで外食していました。でも私のお目当はハンバーグでもお子様ランチでもなく、レジの横のショーケースに並んでいるホールのアップルパイでした。一度だけ切った商品を買ってもらったことがあります。その美味しさは、いまだに忘れられません。
だから18歳の頃に家出をして自分で働いて生活するようになった時、アルバイトの給料で初めて買ったのはコンビーフでした。缶の開け方がわからず、手を切って怪我をした思い出があります。でも全部を独り占めで食べられる、あの幸せは最高でした。
もちろんもう少し稼げるようになってから、ホールのアップルパイも食べました。やりたかったことをやれた、という楽しさは格別です。そして一度やってみれば、それに囚われることはありません。やってみないから、気になるのです。コンビーフもアップルパイも好きですが、ここ数年食べたような、食べていないような状態です。
やりたい、ではつまらないですよね。今の時代はその気になれば何でもできますから、やりたいを、やってみた、に変えるべきです。そして自分で経験して、今後どうするかを判断すればいいと思います。やりたい、をいつまでも大切に置いておく必要はありません。
そういえば、もうひとつやりたいことがありました。レコード店のLPレコードを、無差別に聴きまくることです。それも気の済むまで。でも1枚2,500円はするものですから、そんな贅沢はできません。慎重に選んだ1枚を、お年玉で買うのが精一杯でした。
ところがこの年齢になって、それを毎日やっています。Apple Musicで、毎日好き放題にアルバムを聴いています。そしてやってみてわかりました。めちゃめちゃ楽しい〜〜! 中学生の頃の夢を、今になって毎日かなえています。
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