[gtranslate]
高羽そらさんインタビュー

ガストンとの対話2 Vol.40

ガストンさん、夏といえばオカルトです。昨日は録画していた『本当にあった怖い話』を見ました。でもイマイチでしたね。再現ドラマばかりの番組なのですが、どうもうさんくさい。

 

「何がうさんくさいのだ?」

 

作り話が多いように思います。あるいは個人的な思い込みを、恐怖体験として投稿しているだけだと感じました。例えば警察官の体験があったのですが、実際の警察官の方が見れば嘘だとすぐにわかるはずです。警察署にたった一人で寝泊まりして宿直するわけがない。総務課は別として、他の部署は24時間年中無休なのが警察でしょう。適当な浅い知識で作り話をでっち上げているのがバレバレです。

 

「つまりネタがないのだよ。近年は心霊現象の動画も多く配信されているが、デジタル処理で合成されたものや、やらせ的なものが多い」

 

私が子供の頃は、本当に肝を冷やすような怖い話がありました。もちろん私が子供だったから、という理由もあるでしょうが。それにしても、オカルトを特集した番組や雑誌は減っているはずです。あなたが言われているように、ネタ切れを感じます。

 

「何度も言っているが、幽霊というのは自我の残滓だ。残像のようなものだな。地球の進化に伴い。そうした不要なものが整理されつつある。時空の振動数が上昇しているので、地球エリアで残存することが困難になりつつある。だからそうしたネタが枯渇しているのは、自然の流れだと考えていい」

 

なるほど。通常に暮らしている分には影響がない、ということですね。心霊スポットに行ってバカな行動をしたり、死者を冒涜するようなことをしない限り、恐怖体験をすることがないのでしょう。

 

「そもそも、なぜこのような番組をお前さんは見ているのだ?」

 

今書いている妖精の連載小説が終わったら、次はホラーを書こうと思っているからです。読む人が震え上がるような物語を書きたいと思っています。その勉強のつもりで見たのですが、全く参考になりませんでした。私の実体験のほうが、よっぽど怖いです。

 

「では、恐怖について考えてみよう。物語の参考にすればいい。そういったオカルトの何が怖い?」

 

子供の頃は無知でしたから、最も怖かったのは霊に憑依されることでした。生きている人間なら関係を避けることができても、壁をすり抜けてくるであろう幽霊なら、逃げ場がありません。怖い体験談を見たり読んだりした時、取り憑かれたらどうしようかと怖がっていました。

 

「なぜ憑依されると怖い?」

 

自分で自分を自覚できなくなるからです。本当の自分を見失って、コントロールできなくなるからでしょう。

 

「わはは、それでは普段から自分をコントロールできているかのように聞こえるぞ。世界中のほとんどの人間は、本当の自分を知らない」

 

それを言ってしまったら、どうしようもないですよ。とりあえず、自分のアイデンティティーを喪失することが怖い。自我を失うことが怖いのでしょう。

 

「それ以外に、何が怖い?」

 

幽霊が人間にない特別な能力を持っていたり、別次元に存在することですね。鍵を閉めれば泥棒は防げますが、幽霊はどうしようもない。自分でどうすることもできないことに、恐怖を感じます。

 

「自分でどうすることもできないという、その自分とは何だ?」

 

自我ですね。つまり自我の裁量でコントロールできないと、喪失感を持ってしまう。自我を失うことが怖いのでしょう。あれ、さっきと同じ答えですね。

 

「もっと怖さを追求してくれ。他に何が怖い」

 

幽霊は心残りがあるから意識が物理世界に残存します。自分が幽霊を追いつめた当時者なら、幽霊に襲われても致し方ないと思えるかもしれません。でも濡れ衣は嫌ですね。勝手に勘違いされて、幽霊の恨みをこちらに向けられては困ります。身に覚えのないことで、まとわりつかれたら怖いと感じます。

 

「濡れ衣を着せられているのは誰だ? 本当のお前さんか?」

 

いや、真我ではありません。それはこの世界の私ですね。つまり自我です。自我を勝手に誤解されるのが怖いのです。幽霊に説明しても理解してもらえないかもしれない。

 

「つまり、自分が持っている自我のイメージが失われることが、怖いのではないか?」

 

突き詰めたらそうですね。自我を失うことが怖いのかもしれません。やっぱり同じ答えになりますね。あなたが言いたいことは、このことですか?

 

「そういうことだ。これはオカルトに限ったことではない。人間が最も恐れているのは、自我を失うことだ。その究極的な状態は『死』であろう。幻想であるはずの自我にしがみつき、奪われることを極端に怖れている。自我を守るために怯え、逃げ、怒りを爆発させる。人間が持つ究極的な恐怖は、自分が自分でなくなることであろう」

 

でしたらホラーを書くならば、自我の喪失の恐怖を盛り込むことですね。参考になりました。

 

「人間は怖いとか、悲しいとか、ネガティヴな感情を持った時、それらを避けて終わってしまう。そこから逃げることに必死になって、思考停止してしまうのだよ。怖いなら、何か怖いのか突き詰めていくべきだ。悲しいなら、何が悲しいのか突き詰めていかなければならない。その先にある根源を認知しなければ、いつまでも同じ体験を続けてしまう。怖さから逃げることを覚えると、永久に逃げ続けることになる。無間地獄だな」

 

「なぜ? 何が?」と自分に問い続ける習慣が必要ですね。イメージだけで恐れていては何も解決しない。物語のヒントになりました!

 

『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。

 

『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。

 

 『STORY OF ZERO   BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。

Diamondo Blog イチオシ芸能ニュースもっと見る

ピックアップブロガーもっと見る


インタビュー特集もっと見る

 

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

プロフィール画像

高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

プロフィール詳細 »

読者になる

このブログの更新情報が届きます。

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)カレンダー

2015年8月
« 7月   9月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)アーカイブス

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)QRコード

ブログモバイル版

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)オフィシャルブログ
http://www.diamondblog.jp
/official/sora_takaha/