今日の言葉 10月24日
『知識は変化にとって有害である』
精神が変化した時、それがどのような状態になるか事前に分かっていたら、間違いなく、もはやそれは変化ではありません。このような知識は変化にとっては有害です。なぜならそれは満足のための手段となってしまい、満足や見返り、安全を追求している中心がある限り、変化は全く存在しないからです。しかしながら私たちの努力は全て褒美や罰、成功や利得という中心から起こっているのです。そうではありませんか?
これが私たちの多くが関心を持っていることです。そしてそれで自分の欲しいものを手に入れるのが容易になるならば、私たちは変わるのです。しかしこのような変化は、変化などでは全くありません。
ですから深く根本的に変化する状況、革命状態にありたいと願う精神は、既知から自由でなくてはなりません。すると精神は驚くほど静まり返ります。そしてこのような精神のみが抜本的な変容を経験するのです。そして極めて必要とされているのは、その抜本的な変容なのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜