メチャ気になる Vol.48
私の世代の方なら、『パーマン』というアニメをご存知だと思います。パーマンとして活動するとき、自分の代わりをしてくれる存在が必要です。コピーロボットというものがあって、鼻のボタンを押すとそっくりそのままコピーできます。自分と同じように考え、同じように行動してくれます。そんなアニメの話が、現実世界で近づいているかもしれません。
人格コピーアバターのオルツが、ジャフコから5億1700万円の資金調達
オルツという日本の企業が、昨年から人格コピーアバターの開発を進めています。そのオルツに対してジャフコという投資会社の出資が決定したとのこと。これでいよいよ本格的に自分のコピーを作れるようになるかもしれません。
と言ってもコピーロボットのように、自分の代わりに歩いて行動してくれるわけではありません。あくまでも人工知能のようなものでして、コンピュータのなかで人格を再現してくれるのです。それがどのようなものか、約1年前の記事を見つけました。
al+は人格をコピーして、あなたの代わりに仕事をするクラウド上の人工知能アバター
ユーザーの第2の自己を、クラウド上に作り上げる人工知能です。その記事から抜粋しました。
〜以下抜粋。
ユーザーは、まず最初に自分の顔写真をスマホで撮る。これだけで、まずあなたの分身である「オルツ」は、まばたきを始めて動き出す。現在は仮想3Dモデルで個人アバターを作っているが、今後は詳細な立体モデルを使う仕組みも想定しているという。
次にアプリやソーシャルネットワークをつなぎこむ。現在はFacebookやTwitterだけだが、InstagramやGmailなども対応予定だ。すると、あなたのオルツはあたながコミュニケーションする相手と内容を学習し始める。誰からの、どんな質問に対して、どういう回答をするのかといったことから、徐々にあなたの知識や癖を学んで行く。
あなたのオルツはクラウド上にいる。このオルツに向かって、ほかの誰かが話しかけると、あなたのオルツは、いかにもあなたが答えそうなやり方で人工合成音声とテキストで回答する。口がパクパクして、目も動くので、それなりにしゃべっているようには見える。どの程度「あなたらしさ」を獲得したかは数値で示されていて、50%を超えてくると、むしろその人らしくない回答を引き出すのが難しくなる、と開発したオルツの米倉千貴氏は言う。
〜以上抜粋。
どうでしょう、イメージできますか? なんだかすごいですよね。
例えば弁護士のような法律の専門家の場合、その法律知識も学べるそうです。ですから一般的な法律相談などは、その人工知能で代用できるようになるそうです。それもその本人が答えているような言い回しや、雰囲気を維持したまま。
あるいは仕事上のスケジュール調整等も代用できるとのこと。常に『私』を学んでいきますから、限りなく自分に近づいていきます。この程度のブログなら、私の代わりに書いてくれるようになるかもしれません。コメントが入っても、まるで私が答えたように返事を書いてくれるでしょう。
猫の手も借りたいほど忙しい人は、いろいろな利用方法がありそうです。そのうちSNSでやり取りしていても、本人かどうかわからない時代が来るかもしれません。いやはや、面白い時代になってきました。
そう考えると個人のアイデンティティというものが、とても曖昧な気がしてきます。『自我』というのは思い込みのようなものです。自分が自分だと信じているイメージです。ですからコンピュータが代用しても、そんなに変わらないのかもしれません。
そうすると本当の自分とは何だろう、という疑問が湧いてきます。そういう意味では、こうした新しい技術の開発により、本当の自分を発見するきっかけになるかもしれませんね。
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