あの世の視点でこの世を見る
4月も下旬になってきますと、春というよりは初夏の雰囲気を感じることがあります。家を出たときには涼しい風を感じたのですが、帰り道は梅雨のような蒸し暑さを感じました。季節というものは、過去と未来が入り混じって、少しずつ先に進んでいくようですね。
名前は知りませんが、散歩中にこんな綺麗な花を見つけました。ツツジが主役を占めているなか、紫陽花も開花の準備に余念がないようです。これからは薔薇も綺麗ですね。大量のニャンコとワンコ、そして花たちに囲まれてみたいです。まるで天国ですよね〜〜!
そんな天国からこの現実世界を眺めると、どうなるのか? 今朝はそんなことを考えながら掃除をしていました。
人間は過去を振り返るのが好きな生きものです。楽しいことでも、悔やむことでも、ふり返っては思いにふけります。それがあまり極端になると過去に囚われ、未来への不安を誘発し、「今」という瞬間で身動きすることができなくなります。
でも過去をふり返ることが人間の本質だとしたら、あえてそれを意識的にやってみたら面白いのではないか。そう思いました。ただし「今」の視点から「過去」をふり返っていたら意味がありません。「今」という瞬間をありのままに見つめるために、「今」を「過去」としてふり返るのです。
それは「未来」から「今」を見ることです。しかし現在の人生の延長の「未来」では、「今」をありのままに見つめる助けにならないような気がします。結局は、「今」の視点から「過去」を見つめるのと同じことになります。
ということは、現在の人生の延長ではない「未来」から見る必要があります。それがあの世からの視点、つまり天国からの視点です。少し想像力が必要になる方法ですね。
自分が現在のアイデンティティの人生を終え、あの世の視点でこの世を見ている、と想像するのです。もう二度とこの世界で過ごすことはできません。どれだけ親しかった家族や友人と会話することも、喧嘩することもできません。愛らしいペットを抱きしめることも不可能です。そんな視点で、「今」の自分をふり返るのです。
そうすると、ものすごいことに気がつきます。面倒だなぁと思いつつやっていた朝の掃除が、とんでもなく素晴らしいことに思えてきます。二度と味わうことのできない感覚を、自分の体験として感じることができるからです。掃除機から伝わる振動、床を雑巾がけするときの感覚が、限りなく貴重なものに思えてきます。何気ない妻との会話や、猫のミューナとのやり取りが、かけがえのない宝物ように感じます。もしかしたら喧嘩をしたとしても、愛おしく感じるかもしれません。
ああ、「今」の自分はあらゆる瞬間に、とてつもない経験をしているんだなぁ、と気づきます。それは人生の延長の「未来」からでは、見えにくいものです。自分がこの世に存在しないというあの世からの視点で「今」を見ることで、感じることができるものです。
「今」の瞬間をありのままに感じることは大切です。でも私たちはすぐに過去をふり返ります。どうせならその特性を利用して、あの世の視点で「今」を見てみませんか? きっと見過ごしていたものが見えてくるはずです。
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。
『STORY OF ZERO BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする