[gtranslate]
高羽そらさんインタビュー

今日のウィルバーくん 7.14

人類の歴史のなかで生き残ってきた宗教には、共通点があります。それは「死と再生」です。

 

この死は肉体の死を意味するのではありません。自我、つまりエゴの死を指しているわけです。私たちのなかで大きな「自己」が復活するために、小さな自己(自我)は死ななけれなりません。これが「死と再生」の意味するところです。人類に伝承された宗教で「死と再生」がどのように語られているか、ウィルバーの文章を見てみましょう。

 

〜以下抜粋。

 

イエスの死と再生は、神秘家によれば、分離した自己の死と、意識の流れからの新しい永遠の命の復活の元型である。それがキリストとしての自己あるいはその「昇天」(アセンション)である。聖アウグスティヌスが言ったように、「人間が神になるようにと、神が人間になった」のである。このプロセスは、人間性から神性への変換、外側の人から内側の人への転換、小さな自己から大きな「自己」、小我から大我への転換であり、キリスト教ではメタノイア、悔い改め、変容(トランスフォーメーション)と呼ばれている。

 

(中略)

 

同じようにイスラムでは、死と再生は、タウバ、すなわち「悔い改め」あるいはガブすなわち「変容」と呼ばれている。いずれもアル・ビスタミの「自己を忘れることは、神を思い出すことである」という簡潔な言葉に要約される意味を持っている。

 

ヒンドゥでも仏教でも、死と再生は個別の魂の死と、自己の本性へ目覚めることとして描かれる。自己の本性とは、ヒンドゥではブラフマン、仏教では純粋な開け(空)として、比喩的に語られる。実際の再生ないし突破の瞬間は、悟り、ないし解放として体験される。

 

「ランカヴァトラ・スートラ」では、この悟りの体験を、「意識のもっとも深いところにおける完全な転回」としている。この転回とは、分離した、頑強な自己を創り出す習性が解体され、そこに広大で、広々とした、透明な意識のみが残ること、である。この「転回」を、禅では悟り、または見性という。「見」とは文字通り、直接に見ることであり、「性」とは文字通り、自己の本性を指す。自己の本性を直接に見ることは、仏陀になるということである。

 

〜以上抜粋。ケン・ウィルバー著『グレース&グリット」より。

 

少し難しい文章ですが、じっくり読めばその意味を理解していただけると思います。「死と再生」について述べていない宗教はありません。つまりどんな宗教であっても、伝えようとしていることは同じなのです。

 

ところが宗教や宗派の違いによって人類は戦争を起こし、殺し合います。過去においても、そして現在においても、そうした紛争は後を絶ちません。その事実が意味するところは歴然としています。宗教におけるもっとも大切な教えが、まったく何も伝わっていないということですね。

 

最新刊の『永遠なる玉響 上巻』はBOOK☆WALKERのみでの販売です。こちらから購入できます。

 

『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。

 

 『STORY OF ZERO   BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。

 

『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。

Diamondo Blog イチオシ芸能ニュースもっと見る

ピックアップブロガーもっと見る


インタビュー特集もっと見る

 

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

プロフィール画像

高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

プロフィール詳細 »

読者になる

このブログの更新情報が届きます。

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)カレンダー

2016年7月
« 6月   8月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)アーカイブス

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)QRコード

ブログモバイル版

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)オフィシャルブログ
http://www.diamondblog.jp
/official/sora_takaha/