高所恐怖症を利用された男
今日も昨日に続いて神戸は見事な秋晴れです。土曜日なのに小学生が朝から通学していたので、もしかしたら学芸会でもあったのかな? 西側の神戸大学からも賑やかな音楽やマイクの音声が聞こえていたので、きっと学園祭だったのだと思います。いつもこの時期ですからね。
明日もお出かけ日和になりそうなので、行楽地は大勢の人で賑わうでしょう。わたしの出身地である京都は、1年中でもっとも観光客が集まる時期です。有名な観光地はかなり混雑していると思います。下旬になれば紅葉も見ごろだと思うので、近いうちに京都へ行こうと思っています。
そして天気がいいということで、明日のスーパームーンは楽しみです。満月になるのは明日の20時21分で、地球にもっとも近づくのは22時52分とのこと。この時間なら眠る前でも見ることができますね。今は午後5時前ですが、少し欠けた白い月が見えています。明日も晴天の予報なので、きっと素敵なスーパームーンを見ることができるでしょう。楽しみです。
さて、今日観た映画です。
『めまい』(原題Vertigo)という1958年に公開されたアメリカ映画です。まだわたしが生まれる前の作品です。有名な作品なので、ご覧になった方も多いでしょう。
監督はアルフレッド・ヒッチコック。いくつかヒッチコックの映画を観ていますが、この作品は縁がありませんでした。噂によるとヒッチコック作品のなかで最高傑作だという意見が多いので、BSで放送されていたのを録画しておきました。
少し異様な作品です。他のヒッチコックの映画に比べたら、つかみどころがないような印象でした。それゆえに強く心に残り、大勢の人に支持されているのだと思います。とても60年近く前の映画とは思えないほど、かなり面白い作品でした。最高傑作だと言われるのもわかります。
主人公のジョンは刑事でした。しかし犯人を追っていた時、同僚を墜落事故で亡くします。自らもビルの屋根から落ちそうになる経験をして、強烈な高所恐怖症となってしまいます。高いところに登っただけで、めまいを起こします。それゆえこの映画のタイトルが『めまい』なのです。
警察を退職しましたが、学生時代の友人から仕事を頼まれます。曽祖母の霊に取り憑かれた妻の様子を探って欲しい、という依頼です。確かに友人の妻のマデリンは異常な行動をしています。やがて自殺した曽祖母と同じように、マデリンは自殺願望を見せるようになります。
友人の妻でありながらマデリンを愛してしまったジョンは、彼女の自殺を止めようと必死になります。断続的に本当の自分を忘れるマデリンを救おうと、曽祖母が自殺した場所に連れていきます。ところが一瞬の隙をついて、マデリンは自殺してしまいます。教会の高い塔に登り、そこから飛び降りました。ジョンはすぐに後を追ったのですが、高所恐怖症でめまいを起こし、彼女を助けることができませんでした。
自責の念に駆られて、ジョンは精神を病みます。そしてようやく病院から出た時、死んだマデリンにそっくりの女性と出会ってしまいます。マデリンの面影を追いかけるジョンは、ジュディというその女性に接触します。やがてその女性を通じて、恐るべき事実が明らかになるという物語です。
今さら内容を隠す必要もないほど古い映画ですが、あえて真相は書きませんね。もし観たい人がいたら気の毒ですからね。簡単に説明すると、ジョンは高所恐怖症を利用された間抜けな男だった、という話です。わたしは初見でしたが、エンディング近くまでこのトリックは見破れませんでした。
古い映画ですが、フルカラーで飽きせない構成になっています。さすがヒッチコックですね。そういえばヒッチコックはカメオ出演をするのが有名ですね! 今ごろ気づいて調べてみたら、造船所の前を通り過ぎる通行人として出演していたそうです。まったく気がつきませんでした〜〜!
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