夢を記録することの意義
朝起きてバルコニーからの景色を見ると、霧で真っ白でした。午前8時を過ぎてようやく外の世界が見えてきたような状態です。それでも少し晴れ間が出てきたので、今日は京都まで出かけました。じっくりと紅葉を見るのもいいですが、今日の目的は景色よりも食い気です。
バタバタしていて妻のお誕生日祝いの食事が先延ばしになっていたので、京都にある馴染みのお店を予約しておきました。京都駅に着いたら人、人、人。やはり外国人の方たちが多いですね。とにかく秋の京都を満喫しようと、大勢の観光客が訪れているようです。そんな人の波をすり抜けて、イチオシの京料理のお店へ。
記念に写真を写しましたが、そのなかの2品だけアップします。
これは旬の蟹のしんじょうです。京料理の老舗ですから、こうしたお椀物は絶品です。
そして今日もっとも美味し過ぎて悶絶したのが、伊勢海老の炭火焼。これほどシンプルで素材を活かした料理はないですね。伊勢海老のミソを食べた時、わたしも妻も声が出ないほどその味に酔いしれてしまいました。
このお店が好きなのは、食べられないものを出さないというところです。手をかけて皿に出されたものは、すべて口に入るように料理されています。紅葉や桜の花を添えたりなどという、無粋なことはしません。今日食べなかったのは、この伊勢海老の殻と、お刺身でしぼった後のスダチだけでした。まったく京都観光をしていませんが、十分に満足して神戸まで戻ってきました。
神戸に着くと六甲おろしが吹き荒れていました。今日の昼間の気温は高めでしたが、明日は冬型になりそうな気配です。今夜からぐっと冷えるとのこと。ちょうどいい気候の時に京都まで行けたと思っています。
そんなわけで今日は仕事ができていません。先ほど帰ってきて、こうしてブログを書いています。また明日からは新作の小説に集中したいと思っています。その新しい小説を書いている時、ストーリーの展開上あるシーンを使うことにしました。単純なヒラメキです。
ところがそのシーンを書き始めてすぐに気がつきました。明晰夢で見たとおりの風景とシチュエーションだったのです。それも『ゼロの物語』を書いているころに見た明晰夢ですので、3年ほど前のことになります。
興味深い明晰夢や体外離脱の体験、さらに普通の夢でも面白いものは記録しています。そして『ネタ帳』としてパソコンに保存しているのです。『ゼロの物語』もそうした体験から必要なシーンを物語として構成しました。
ところが今回書いている明晰夢は、どうも『ゼロの物語』とは関連がありません。でもこの地球とも違う世界です。『ゼロの物語』では使えないなぁと思って省きましたが、面白い光景なのでずっと消去せずに保存してきました。だから時々『ネタ帳』で目にしているので、無意識にそのシーンを使ったのだと思います。
まさか今ごろになって、ずっと以前の明晰夢の体験を使えるとは思いもしませんでした。夢を記録することの意義を、改めて認識しています。夢を記録する最大の意義は、明晰夢を見やすくなるということです。夢のパターンを自己認識できるので、夢だと気づきやすくなるのです。
それ以外に夢の体験は、貴重な情報源になることもあります。ただし夢の世界は時間に囚われない世界です。ですから昨日見た夢が、いつの自分に対するメッセージとなるかは、その時が来ないとわからないのです。今回のように小説に書くことで、3年前にその物語のシーンを見ていたことに気づきました。
ですから記録しておかないと、すぐに忘れてしまいます。手書きでもパソコンでも、あるいはスマホのメモでもいいですから、夢の体験を記録しておくことは有意義なことだと思います。こんな荒唐無稽な世界なんて使いようがない、と夢を見た直後に思ったとしても、3年後にはかけがえのない貴重な資料やメッセージになるかもしれません。面倒だと思わずに、マメに記録を取ることは大切です。現在『ネタ帳』に残っている記録も、大切に保存しておこうと思いました。
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