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高羽そらさんインタビュー

レッド・ドラゴン

今日は晴れるかと思っていましたが、厚い雲がなかなか取れません。でも気温も湿度も高いので、とても過ごしやすい1日でした。今日は引きこもりなので仕事に集中できるのですが、思ったより進みませんでした。というのは神戸マラソンの中継を見ていたからです。

 

午前9時に神戸市役所前をスタートして、明石海峡大橋で折り返し。そしてハーバランド経由でポートアイランドでゴールとなります。神戸の代表的な美しい景色がコースになっているので、どうしても目を離せませんでした。

 

沿道で応援する人にはいい気温ですが、ランナーの人たちにとっては走りづらい温度と湿度だったようですね。スタート段階で温度は19度、湿度は90%でした。フルマラソンを走るにはちょっと辛いですね。でも大勢のランナーたちの楽しそうな様子を見ていると、お祭り気分を共感することができてよかったです。

 

さて、昨晩に読了した本です。

 

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『レッド・ドラゴン』トマス・ハリス著という本です。

 

先日久しぶりに『羊たちの沈黙』という映画を観た時、トマス・ハリスという作家の底力を見たような気がしました。これは是非原作を読まなければ、とレクター博士シリーズの最初の作品である『レッド・ドラゴン』を図書館で借りました。

 

文庫本でも上下巻でそれぞれ300ページほどの量ですので、2冊を読了するのに実質4日ほどかかりました。でも読み始めると面白いので、ページを繰る手を止めることができません。めちゃ怖くてエグいので、できる限りリアルに想像しないようにして読みました(笑)

 

著者の作品のなかでも最高傑作だと評されているとおり、素晴らしい小説だと思います。AP通信の記者を経て作家に転身されたようですが、相当の勉強家だと思います。医学的、そして科学的な描写は驚くほど詳細で、突っ込みどころが見つかりませんでした。

 

特に心理描写は秀逸です。『歯の妖精』と呼ばれる凶悪犯罪の犯人であるダラハイドの過去を知って、思わず涙しました。奇形を持って生まれ、実の母親に見捨てられ、狂人のような祖母に育てられます。容姿に対する強烈な劣等感と、そのことを虐待の道具にする祖母によって、ダラハイドの心は歪んでいきます。

 

彼がもう一人の自分である『レッド・ドラゴン」を創造したのは、必然的だとも言えます。そうしないと耐えることができません。人を殺すことでしか心の平安を得られないことで、ダラハイドは『レッド・ドラゴン』に服従するしかなかったのです。とんでもない悪人ですが、どうしても憎みきれないものを感じてしまいました。

 

そんなわたしの想いは。ダラハイドがリーバという盲目の女性と出会ったことでさらに強くなりました。リーバはダラハイドを見た目で判断しません。目が見えないのでおぞましい姿に顔を歪めることもなく、彼の心に接しようとします。そしてダラハイドを愛するようになります。ダラハイドが必死になって自分の心から『レッド・ドラゴン』を排除しようとしたのは、リーバと共に生きることを切望したからです。でも遅すぎました。すでに大勢の人を殺していますから。

 

ダラハイドという人物を知って、『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムを思い出しました。彼はスメアゴルという本当の自分と、ゴラムという自身の暗黒面の存在を共有させています。ダラハイドもまったく同じで、良心と悪魔が共存しているのです。ダラハイドが美術館に侵入して『レッド・ドラゴン』を象徴する絵画を食べてしまったのは、自分の心から悪魔を消してしまおうと思ったからです。その壮絶な生き様に心を打たれてしまいました。

 

そしてハンニバル・レクターの登場場面は少ないのですが、強烈な印象を与えています。この先『羊たちの沈黙』『ハンニバル』という作品でメインのキャラとなっていくのが理解できました。それほど強烈な人物です。そしてこの物語のラストは驚きで、そのトリックは読めませんでした。すべてが終わったと思って安心して読んでいたら、とんでもないことになりましたからね(汗)

 

ということで今夜からは続編である『羊たちの沈黙』を読みます。これも上下巻に分かれている長い小説ですが、映画の原作を読めるので楽しみです。そして続いて『ハンニバル』『ハンニバル・ライジング」という続編も読むつもりです。

 

さらに『レッド・ドラゴン」を制覇しておこうと思います。明日は出かけるのでTSUTAYAによって『レッド・ドラゴン』の映画を借りてくる予定です。この作品を映像で観るのはちょっと怖いですが、どのように映画化されているのか気になります。エグいシーンが多そうなので心配ですが、勉強だと思って気合を入れて観るつもりです!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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