SOLA TODAY Vol.138
今は自宅でWi-Fiを使っている人が多いと思います。我が家でもブロバイダーとネットの契約をして、そのルーターと市販の無線LANの装置を接続しています。ですからパソコンもスマホも、部屋のどこにいてもネットにつなぐことができます。
だからキャリアの速度制限など気にすることなく、ネットを使って音楽を聴いたり、動画を見たりすることができます。iOSのアップデートもWi-Fi接続が条件になりますから、やはり必須の設備ですね。
ところが外出するとなかなかそういうわけには行きません。わたしが使っているキャリアはdocomoですが、docomoのWi-Fiは主要駅やお店に設置されていることが多いです。ところがいかんせん速度が遅い。かなりストレスを感じることになります。
その点、スターバックスのWi-Fiは早くて使いやすいです。以前はメールアドレスの登録が必要でしたが、最近は確か誰でも利用できるようになったはずです。でも今の日本では、まだまだ特定の顧客サービスとしてのWi-Fiばかりです。ところがアメリカのニューヨークでは素敵な事業が完成しました。
5年越しの事業!NYの全地下鉄駅で無料Wi-Fiが使えるように
850万人が暮らし、世界中から観光客が訪れるニューヨークの地下鉄の全駅で、無料Wi-Fiが使えるようになったそうです。素晴らしい!
全部で279の駅があるのですが、2011年から事業がスタートして、5年越しの完成を迎えました。地下構内に電波が届くようになるのは、今年の夏までかかるそうですが、もうすぐですよね。
これは旅行者にはありがたいことです。キャリアはそのまま海外で使うことはできますが、とんでもない料金になりますものね。でも無料Wi-Fiがあれば、とても助かります。地下鉄の駅を見つけたら少し階段を降りて、そこでネットに接続できるわけですからね。
どの程度の速度なのかわかりませんが、チャチなものは設置しないでしょう。だってショボかったら、ニューヨーク地下鉄のWi-Fiは使えない、とネットで拡散されますからね。そこそこ使えるものだと想像します。
さて日本はどうなっているのか? 2020年には東京オリンピックがあります。もちろん最初に書いたように、民間の企業が提供している無料Wi-Fiは存在しています。空港のWi-Fiも利用しやすくなってきました。
だけどニューヨークに比べたら、行政主導のサービスはかなり遅れていると思います。東京都も知事さんが代わったことですから、3年後を見すえてこのような政策を実行できないものでしょうか?
単なる実用的な利便性だけではなく、東京、あるいは日本のイメージアップにもつながると思うのです。外国の方が東京のWi-Fiは便利だったと宣伝してくれたら、オリンピックが終わっても観光客を集めるためのプラス面になると思います。
ニューヨークでやれたことなら、東京だって可能なはずです。そして全国の自治体にも、そのような方向性が浸透することを願っています。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。