ドラマ過ぎる実話に爆笑
ふ〜、予定が1日ずれたけれど、ようやく新作小説の初稿が完成した。これから2週間はどかけて大好きな推敲作業が完了すれば終わり。ただ手直ししたいところが多いので、集中しないと時間切れになってしまう。とりあえず今日は一息だけれど、明日からは気持ちを切り替えないと。
ところが小説を書いていても、現実世界ですごいドラマを体験している人にはかなわない。あまりにはちゃめちゃ過ぎて、笑いこけてばかりいた。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』下巻 ジョーダン・ベルフォート著という本。
上巻の感想は『イケイケパワーに圧倒された!』というブログに書いているので参照を。
この作品を知ったのは、レオナルド・ディカプリオ主演の映画を先に見たから。実在の人物であるジョーダン・ベルフォードの自叙伝に基づいて作られた映画で、あまりに面白くてどうしても事実が知りたくなった。それで映画の原作となった作品を手にした。
アメリカのウォール街で証券会社を興したジョーダンは、違法取引で莫大な資産を手にする。上巻ではその資金をマネーロンダリングするため、スイス銀行に資金を移すところで終わっていた。
上巻の内容はかなり映画に近く、よく映画化したなあと感心していた。だけど下巻を読むと、かなり映画とちがう。でも映画よりも実話のほうがはるかに面白い。ドラック漬けで人生が破綻するのは同じだけれど、実話の原作はそこから立ち直る様子がくわしく書かれていた。それが本当に面白かった。
ただしジョーダンという人物は、かなり変わっている。だから自筆の作品だからと言って、ドキュメントのように事実がありのままに書かれていると考えないほうがいいように思う。ヤバイことは隠しつつ、問題のないところは話を盛っている可能性が高い。あまり信用できないんだよねwww
つまり文才があるということ。おそらく小説を書かせても、相当に面白い作品を創作する人だと思う。でもドラッグを断たなければ、本当に死んでいただろう。
映画では自分が作った会社に残って、結果としてFBIに逮捕される。だけど現実では会社を去り、投資した靴会社でさらに商才を発揮している。映画では破綻するスイスのマネーロンダリングも、現実ではうまく切り抜けていた。だからもしかしたら最後まで逮捕されない気がした。
結果として逮捕されて、4年の懲役を受けている。それでもそんなこと気にならないほどの財産を築いている。ボクと同じ歳なのにビックリ。とにかく何が嘘かと想像しながら読むだけで、かなり楽しませてもらえる自叙伝だった。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。