高羽そらさんインタビュー

海外の幽霊に足りないもの

幽霊はなぜ怖いのか? この問いに答えてもらうことで、その人が恐れているものがわかる。そしてこの質問は、国によって大きくちがってくるはず。なぜなら死生観というのはその国の文化でもあるから。


ボクは基本的に幽霊を怖いとは思わない。幽霊の存在を否定しているのではない。実際に遭遇したこともある。怖いと思わないのは、それだけの配慮をしているから。それは相手の領域に足を踏み入れないということ。だから心霊スポット探検なんてもってのほか。


ボクが幽霊を怖いと感じるのは、個人的な感情を向けられたとき。ロックオンされるのはよくない。だから誤解を受けないよう、ヤバい場所には行かない。たまたま知らずに遭遇した場合だと、向こうもこちらに執着しない。万が一自宅までついてきても、勝手にどこかに行ってしまうか、我が家の猫に追い払われてしまう。


幽霊の怖さというのは、個人的な悪意を向けられたとき。殺人犯が刑務所で幽霊に怯えるのは、加害者として恨みを受ける対象だから。日本の怪談の場合、そのあたりのポイントをよく抑えている。四谷怪談が怖いのは、お岩さんを殺したのが伊右衛門だから。伊右衛門に感情移入することで恐怖が増す。


ところが外国の幽霊映画を観ると、そうした恐怖を感じないことが多い。もしかしたら、これは文化的なちがいなのかもしれないなぁ。


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 2021年 映画#147

『ゴーストシップ』という2002年のアメリカ・オーストラリアの合作映画。タイトルでわかるように幽霊船の映画。当然ながら幽霊が出てくる。ところがこれが怖くない。それは死んだ人たちが抱えているネガティブな感情が、登場人物たちにロックオンされていないから。


映画の冒頭はかなりエグい。1962年に就航していた豪華客船。大勢の人がパーティーで盛り上がっているなか、いきなり金属製のロープが弾けて一瞬で大勢の人間を真っ二つにしてしまう。すごい映像で、これは怖いぞと期待できた。


そして現代。サルベージ船の乗組員たちにある儲け話が持ち込まれる。フェリマンという空軍パイロットで、不思議な船影を海上で見つけたとのこと。もしかしたら遭難した船では、ということで彼をサルベージ船に同乗させて調査に向かった。


その船は1962年に遭難した豪華客船だった。船内にな金塊を含めた大量のお宝があった。サルベージ船乗組員の紅一点であるエップスは、お宝に喜びながらもこの船に違和感を覚える。なぜならいるはずのない少女を見たから。


やがて幽霊船は正体を見せる。結論からいえば、船の情報を持ってきたフェリマンは悪魔の手下だった。サタンから命令された人数の魂を地獄へ連れて行くのが仕事。ところが幽霊船は座礁していて、修理しないと沈没してしまう。


そこでこのサルベージ船に声をかけた。そして修理が済めば、全員を殺してしまうつもりだった。その危機をエップスに知らせたのがケイティという少女の幽霊。先ほどの写真の女の子。


フェリマンが連れて行けるのは邪悪な魂。だからケイティのように純粋な魂は成仏できずに、幽霊船に閉じ込められていた。最終的に生き残ったのはエップスだけ。だけど彼女が幽霊船を破壊したことで、ケイティたちの魂も天に昇ることができた。


ところがそれで終わらない。無事に救助されたエップスが港で救急車に乗せられるとき、別の船に乗り込むフェリマンがいたというエンディング。


ストーリー自体はそこそこいいんだけれど、問題は幽霊たち。悲惨な殺され方が強調されているだけで、エップスたち乗組員に対するロックオンを感じない。脅威の対象はサタンの手下のフェリマンか、邪悪な魂で幽霊船に居座っている一部の幽霊だけ。


幽霊という存在が個人的な世界に入り込むことなく、中途半端な距離感があった。シーンによってはブラックコメディのような雰囲気。やっぱり外国の幽霊は怖くない。『リング』の貞子に勝てないよなぁwww


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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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