大村あつしオフィシャルブログ

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　約千名の高額納税者の声を紹介します。なお、高額納税者、すなわち「金持ち」がイコール「成功者」とは限らないことは次章で述べますが、巨万の富を得た人が成功者である可能性が高いのもまた事実です。ですから、ここで紹介する声は、「成功者の声」として聞いてください。

　なぜ、彼らは成功者になり得たのか。興味深いのは、彼らの多くが「好き」「得意」という理由でビジネスを選んだ、と真っ先に口にしていることです。実に、成功者の八割以上がこの理由でビジネスを選んでいます。

　勤勉に仕事に取り組む。一見、苦しいことのように思えます。しかし、成功者は口を揃えます。

　「自分はその仕事を愛しています。自信があります。だから、勤勉は苦しいことではなく、むしろ喜びであり、幸福でもあるんですよ」

　こうして客観的に成功者の声を聞くと、よく言われる「趣味を仕事にしてはいけない」「仕事が趣味なんて不幸だ」というセリフに対して疑念が生じてしまいます。もっとも、かく言う私も、ＩＴライターになる前は、暇さえあればこのセリフを口にしていた一人ですが。

　一方、納税額が低い人のビジネス選択の理由のトップ三は、「給与」「場所」「勤務時間」というアンケート結果があります。これについては、私は率直に「確かにそうだろうな」と感じました。

　特に「勤務時間」。なぜ勤務時間をより短くしたいのか。理由は言う間でもありません。仕事に生きがいを感じていないからです。

　「いかにして働かないか」を考えながら人生を送っている人が高額納税者になれない。しごく当然のことだと思います。高額納税者になれないから仕事がつまらないのではなく、仕事を愛せないから成功できないとも考えられます。

　勤勉に働く。そんな人生は嫌だという人もいるかもしれません。しかし、「勤勉に働く」ことを楽しめる。これに勝る充実した人生が果たしてあるのか、私は大いに疑問を感じます。

　ある有名企業の社長は、インタビューの中でこう述べています。

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