大村あつしオフィシャルブログ

すでにデータが入力されているセルにあとから入力規則を設定したり、入力規則に反したデータをマクロで入力するなどのケースを考えると、入力規則は絶対に不正なデータを弾いてくれるわけではありません。

このような入力規則に反したデータが入力されているセルは、WorksheetオブジェクトのCircleInvalidメソッドでShapeオブジェクトの赤い楕円で囲むことができます。

すなわち、CircleInvalidメソッドの実行前と実行後のShapeオブジェクトの数が等しければ、入力規則に反したデータはないということになります。

それを判断しているのが次のサンプルですが、対象となるセル範囲が膨大なときには、いつまでもマクロが赤い楕円の描画を続けてOSに制御が戻らずに、結果的にマクロが期待したとおりに動かない可能性もありますので、DoEvents関数を使用しています。

DoEvents関数は、描画系のマクロでよく使用します。

また、入力規則に反したデータ数が取得できたら赤い楕円は不要というときには、マクロの最後に次に一文を追加してください。

ActiveSheet.ClearCircles

入力規則に反したデータ数を取得するサンプル
Sub Sample_049()
    Dim i As Long

    i = ActiveSheet.Shapes.Count

    ActiveSheet.CircleInvalid

    If i <> ActiveSheet.Shapes.Count Then
        DoEvents
        MsgBox “不正なデータの件数：” & ActiveSheet.Shapes.Count – i
    End If
End Sub

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