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高羽そらさんインタビュー

雑貨店の奇跡に涙が止まらない

九州で起きた地震のニュース映像を見ていると、その激しい爪痕に恐怖を覚えました。倒壊している家を見ると、胸が痛くなります。亡くなった方がおられるので悲惨なことではあるのですが、地震の規模の割には人的被害が少なかったのが救いですね。今朝のブログでも書きましたが、被災された方々にいつもの生活が1日でも早く戻ることを祈りつつ、日々の生活を全力で無駄にしないように過ごしたいと思っています。

 

今日の神戸は春らしい見事な晴天でした。歩くたびに美しい花や緑に出会います。

 

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モッコウバラが満開に近づいてきました。

 

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そして楠は若葉をつけて、生まれ変わったかのような輝きを見せてくれています。とてつもないパワーを感じますね。

 

乾燥した涼しい風が吹いていましたので、散歩するには最高の気候でした。今日は一つ仕事にキリをつけたのですが、引き続き次の仕事に専念しています。基礎体力は継続することで充実します。それは仕事でも同じだと思います。仕事の基礎体力と基礎代謝を上げることで、どんなことにも負けない免疫力を身につけていけるのでしょう。

 

さて、めちゃくちゃ感動する本を読みました。どれだけ感動の涙を流したことか。

 

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『ナミヤ雑貨店の奇跡』東野圭吾 著という本です。

 

東野さんの作品をできる限り追いかけています。そのなかで好きな作品をあげていけば、順位付けをすることが難しいほどです。でも今のところ、この作品は私が読んだ東野作品のなかで間違いなくトップ1です。本当に素晴らしい小説です。

 

もし読まれたことがないのなら、ぜひ読んでみてください。安心してください、ネタバレしませんから。

 

物語は空き巣に入った3人の若者から始まります。ほとぼりが冷めるまで、空家になっていた家に侵入します。そこが「ナミヤ雑貨店」でした。ところが空家なのに不思議なことが起きます。シャッターのポストに手紙が投函されるのです。

 

その手紙には悩み事が書かれています。1970年の終わり頃から、店主だった波矢雄治は悩み事の相談を受けていました。シャッターのポストに悩み事を書いた手紙を入れると、翌日には雄治によって牛乳受けに回答が入れられています。

 

そんな40年ほど前の相談の手紙が空き巣の3人に届くのです。そしてその答えを書いて牛乳受けに入れると、過去にその回答は旅立ちます。その日だけなのですが、「ナミヤ雑貨店」の時空が過去と繋がっていたのです。

 

それは死んだ波矢雄治の遺言がきっかけでした。自分が死んで33回忌を迎えた時、悩みの相談に答えた人の人生がどのようになっていたかを教えて欲しい、という遺言でした。ところがその願いがあまりにも強く、雄治が亡くなる当日と33回忌の時空が繋がってしまったのです。ですから雄治は亡くなる前に、33年後の感想を知ることができました。

 

たまたま侵入した3人の若者が、その奇跡に巻き込まれていく物語です。とにかくすごい。すべての登場人物の人生が関わりを持ってきます。それは3人の若者も同じです。決して偶然に侵入したわけではないのです。

 

オリンピックを目指す女性。プロのミュージシャンになりたい男性。夜逃げしようとした親から離れ、一人で生きようとする少年。どうしても多額の金銭を必要とする若い女性。そうした過去の人物が「ナミヤ雑貨店」に相談の手紙を投函します。当然ながら受け取るのは未来の3人です。

 

過去と未来が複雑に絡み合い、登場人物たちの人生が交錯します。いくつかの章に分かれていますが、どの章を読んでも泣いてしまいました。そして「ナミヤ雑貨店」に絡むように登場するのが児童養護施設の「丸光園」です。

 

この物語に登場する相談者たち、そして未来の三人。その全てがこの「丸光園」と関わりがあるのです。そして最後に「ナミヤ雑貨店」と「丸光園」の隠された事実が明かされます。それを知って、さらに涙が止まりませんでした。

 

推理小説が中心の東野さんですが、この物語はファンタジーです。でも決して不思議な出来事に読者の意識が向くのではなく、人間の想いに肉迫していく構成になっています。ファンタジーであることを忘れて、登場人物たちの人生に引き込まれていきます。本当に素敵な物語でした!

 

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コメント (4件)

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  1. 暁美ほむらさん、本当にそう思います。
    昨晩から今朝にかけて、亡くなった方の数が増えました。
    もしもっと早く、そして遠くに避難していたら、助かったかもしれな命です。
    切なくなりますね。
    当分は余震が続くでしょうし、今夜は大雨です。危険な状態の家から即刻に離れるべきですね。

  2. そらさんコメントに返信ありがとうございます。
    新聞とネットの情報しかみてなかったですけど また本震があったのですね
    ネットの情報だと昨日の段階で個人判断で避難してる人もいたみたいですね
    車で避難してる人が掲示板に物凄い渋滞になってると書き込みしてましたけど
    昨日の段階で避難するのが正解だったみたいですね、

  3. 暁美ほむらさん、コメントありがとうございます。

    コメントをいただいた深夜に、さらに大きな地震が起きました。
    どうやらこちらが本震とのこと。今朝になってニュースを見ましたが、亡くなった方が出ているようです。
    本当に恐ろしいですね。

    ほむらさんのご家庭のように、思うように避難できない世帯だと不安になりますね。
    こんな時はインフラ被害を受けていない場所に、被災地の人たちをバス等で避難するような措置が取れないものでしょうか?
    自治体の避難体制に疑問を持っています。
    震源に近い場所で避難をしていても、今回のように余震や新たな本震で大きな被害が出ます。
    被害のある自治体から一時的に離れることができるような体制を、国家規模で整える必要があると思います。
    本当に心配な状況ですね。

  4. 今晩は 熊本で震災ありましたね 阪神大震災 鳥取の大震災 東日本大震災
    こんどは熊本といったいどうなってるんでしょうね 立て続けじゃないですか
    私も鳥取ですので鳥取震災に合いました 遺跡発掘のアルバイトをしてた最中に凄い揺れがきました
    幸い私の近隣は被害は少なかったし 鳥取は死者はでてませんが ケガや家などの被害が
    かなりでてました。現在私の家は祖母が寝たきり 父親も病気で動けない
    何かあって避難しなきゃならない時には身動きがとれないですし 今回の熊本でも
    私の家と似たような状況の人もいるでしょうし なんとも言えない気がします


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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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