名俳優の底力に圧倒された
今日もかなり寒いけれど、太平洋側の神戸は晴天。ほぼ1日中、青空が広がっていた。
日本海側では寒波の影響で、水道が使えなくなっているところがある。そんなことを思うと、神戸の寒波なんて気楽なものかもしれないね。
今日は引きこもりなので、午前も午後も仕事に集中。今やっている仕事は予定どおりの2月中旬に終わりそうなので、その後はいよいよ新作に突入する予定。いろいろと刺激を受けているので、気合いを入れて書きたいと思っている。
今日もそんな刺激を受ける映画を観た。この映画はストーリーよりも、俳優さんの演技力に圧倒された。物語におけるキャラ立ちを学ぶうえで、とても参考になった映画だった。
『31年目の夫婦げんか』(原題: Hope Springs)という2012年のアメリカ映画。主演はこの写真に出ている、トミー・リー・ジョーンズとメリル・ストリープという名俳優の二人。
結婚して31年を迎えるアーノルドとケイの夫婦。子供二人は成人して、すでに独立している。アーノルドは会計士の仕事をしていて、そこそこ裕福な家庭。
夫婦のどちらかに愛人がいるわけでもないし、歳はとっても健康に暮らしている。なんの問題もないように見えるけれど、妻のケイは今のままではダメだと強く感じている。最大の問題は、セックスレスであるということ。
結婚当初とちがって、二人のあいだには微妙な距離感が存在している。ケイはそう思うけれど、夫のアーノルドは無関心。もう一度若いころのように、夫と結婚の宣言を交わしたい。そう思ったケイは、夫に内緒で有名な夫婦カウンセラーに、高額なセラピーを依頼する。
しぶしぶ了解したアーノルドは休暇を取り、夫婦は飛行機に乗り込む。そしてモーテルを借りて、集中カウンセリングを受ける。そのセラピーを通じて、夫婦の絆を取り戻すという、ロマンチックコメディの作品。
シンプルなストーリーなんだけれど、とにかく笑っちゃう。主演の二人の演技が素晴らしく、そして面白すぎる。ちょっぴりエッチなシーンもあったりして、とにかく吹き出してしまう。当人たちが真剣なだけに、余計に笑っちゃうんだよね。
どちらも大好きな俳優さんだけれど、この二人の共演がどんな雰囲気になるのか危惧していた。だけどまったく余計な心配だった。どう見ても、本当の夫婦だとしか感じなかっった。この二人、マジで夫婦だったっけ? と思ってしまうほど。
ちょっとしたしぐさや、目の動き、そしてセリフの言い回しに、円熟した演技力の高さを見せつけられた。この二人の演技を観るだけでも、得をしたと感じる映画だと思う。ほのぼのして、とても素敵な作品だった。
若い夫婦がこの映画を見ても、あまり実感はないかもしれない。だけど40代以上で、結婚生活が10年を超えているような夫婦なら、かなりリアルに感じるシチュエーションだと思う。想像できたり、実感できるエピソードがいくつか登場するはず。
この映画を夫婦そろって笑いながら観ることができたら、まぁまぁいい関係だと思うよ。なかには、顔が引きつって笑えない夫婦もいるだろうけれどね〜www
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