今、社会の『何か』が変化している
変化には抵抗がつきもので、その壁を突破する必要性が高いときには効果的な触媒が利用される。
結果論的なことになるけれど、新型コロナウイルスは既存の社会を変化させるための触媒ではないだろうか? その印象がどうしても拭えない。
なぜならウイルス蔓延をきっかけとして、社会の仕組みが大きく変わろうとしているから。
犬の保護シェルターが空っぽに。外出禁止命令下のアメリカのいま
いま起きている変化のほとんどはネガティブなもの。アメリカでは死者が5万人を超えている。400人に届いていない日本と比べると、とてつもない数字に感じる。外出禁止は罰則を伴ったもので、日本よりきびしい。失業者の数も驚くような数字を記録している。
ただその一方で、明るいニュースもある。リンク先の記事によると、かえって売上を伸ばしている企業がある。
もっとも顕著なのがAmazon。なんと10万人もの雇用増を検討中。自宅にこもっている人が多いので、商品の配送が追いつかないらしい。ピザの宅配は3万人、ドラッグストアは5万人、100円ショップは5万人、コンビニは2万人という雇用増を実施している企業もある。
ボクがもっともうれしく思ったのは、アメリカの街で犬の保護シェルターが空っぽになるところが出てきたこと。自宅にいることが多いので、癒しを求めて犬を保護する人が増えたらしい。
天寿をまっとうするまで大切に飼ってほしいけれど、とにかく新型コロナウイルスによって命を救われた犬が何匹もいる。それだけでウイルスに感謝したくなる。ウイルスの蔓延によって内戦を停止した国もあった。
日本だって緊急事態宣言を経験することで、『何か』が変わろうとしているのを感じる。学校に通わなくてもネットで授業ができる可能性が高まり、満員電車で通勤しなくてもできる仕事があることもわかった。
人が自宅にいるだけで、東京での交通事故が半減している。大気汚染が改善された国もある。日本では法律的にグレーだったパチンコ業界についても、その存在意義が問われようとしている。
もちろん変化には苦痛が伴う。緊急事態宣言が出たことで、閉店する店舗や失業する人が大幅に増えるはず。だからといってウイルスが終息しても、ボクは元の状態には戻らないと思う。
なぜならすでに『何か』が変化しているから。
ウイルスによって既存のシステムの問題点が浮き彫りになった。そしてそれを見直そうという空気が充満している。一度動き出した歯車は止められない。アフターウイルスという言葉が話題になっているように、すでに以前とはちがう世界になりつつあると思う。
これからの時代は変化が加速する。だから既存の概念や信念にしがみついている人には、辛くて苦しい日々になるかも。だけど頭を柔軟にして変化を受け入れていけば、これまでになかったポジティブな世界が見えてくるはず。
変わることは怖いけれど、変わることへの勇気を失いたくないよね。
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