白髪を見つけて幸せになれる
我が家の黒猫ミューナは、今年の6月がくると14歳になる。人間で言えば70歳を越えたじい様。
だからちょっとでも普段と様子がちがうと、マジで心配してしまう。幸い健康な猫なので、生後すぐにカリシウイルスを発症しただけ。写真を見ても、10年ほど前とさほど変わらない。本当に70歳だろうかと疑ってしまう。
猫だからいいけれど、これが人間だったら話題になるだろう。70歳を過ぎても20代と変わらない容姿だとしたら、その秘訣を知りたくて大勢の人が押しかけてくるはず。人間は老化することを嫌っているから。
さらに100歳を過ぎても、20代と同じだとしたら? それは興味本位の世界を超えて、人体実験の対象になってしまうかも。
まさにそのことをテーマにした映画を観た。
『アデライン、100年目の恋』(原題: The Age of Adaline)という2015年のアメリカ映画。
アデラインは1930年代の生まれ。結婚して子供ができてすぐに夫が仕事中の事故で死んだ。さらに彼女も交通事故に遭い海に落ちた。低体温症状態の彼女に雷が落ち、彼女のDNAは固定化されてしまう。つまり老化しない身体になってしまった。
40代になっても容姿が変わらない彼女はFBIに疑いをもたれ、名前を変えて逃亡生活を続ける。2014年にはジェニーと名乗って暮らしていた。もちろん娘のフレミングはすでに老人となっている。
ある日、アデラインはエリスという男性と恋に落ちる。だけど事実を明かせない。いつもと同じように逃げようとしたが、娘のフレミングに事実を告げるよう説得される。その決意を秘めてエリスの実家に行ったとき、想定外の再会をしてしまう。
なんとエリスの父親は、1960年代にアデラインが真剣に愛した男性だった。この父親のウィリアムをハリソン・フォードが演じている。驚いたウィリアムに対して、自分はアデラインの娘だと嘘をつく。
結果としてウィリアムに事実を話す。そしてエリスの元を離れようとしたアデラインは交通事故に遭い、救命措置を受けて死の淵から復活する。ようやく決心したアデラインは、エリスに真実を告げて一緒に暮らすようになるという物語。
ラストシーンでエリスとパーティーに出かけようとするアデラインが、鏡で自分の姿を見て驚く。なんとこれまであり得なかった白髪が見つかった。どうやら救命措置で心臓に電気を流されたとき、DNAが止めていた時計を再び動かしたらしい。
若い女性なら白髪を見つけたらショックだろうけれど、アデラインは真剣に喜ぶ。現実にはあり得ないファンタジー作品だけれど、とても楽しく、そして感動した。歳を取ることの素晴らしさを、アデラインを通じて逆説的に感じることができる。
なによりアデラインを演じたブレイク・ライブリーがメチャメチャ綺麗!!!彼女の美しさをながめているだけでも値打ちのある作品だと思うwww
ライアン・レイノルズの妻なんだけれど、彼の前妻がスカーレット・ヨハンソン。どんだけ美女好きやねん〜〜〜〜!
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