自分の死後、IT機器どうする?
10年以上もSNSをやっていると、フォローしている人やフォロワーが亡くなるということがある。Facebookで友だち登録している人でも経験している。
著名人の場合だと事務所やスタッフがいるので、当人が亡くなったあとのアカウントはスムーズに閉鎖されている。だけど一般の人の場合、かなり以前に亡くなっているのにアカウントがそのままだということがある。
この問題は世界的にも関心を持たれていて、SNSを運営している大手はそれなりに対策を取りつつある。ボクも登録しているけれど、Googleなどは定期的に生存確認をするメールが届くサービスがある。おそらく他のIT企業でも同様なことが実施されているだろう。
ただ気になるのは、SNSのアカウントだけではなくパソコンやスマートフォンというIT機器の本体。今年スマートフォンとパソコンを買い替えたとき、それなりに面倒な処理があった。下取りに出す場合、スマートフォンやパソコンは初期化が前提になる。Apple製品の場合、下取りにはApple IDの解除や『iPhoneを探す』という機能の停止が必須となっている。
これらの処理はパソコンのパスワードやスマートフォンのパスコードを知っていないとできない。だから家族が亡くなった場合、IT機器を下取りに出そうとしてもかなり面倒なことになりかねない。ということでAppleがこんなことを始めた。
自分の死後、iPhoneのデータを託せる「デジタル遺産プログラム」を使ってみた
iPhoneの最新OSはiOS15.1。リンク先の記事の機能が使えるのは、この先リリースされるであろうiOS15.2になってから。アプリの開発者向けにiOS15.2のベータ版が前もって配布されている。記事の著者はそのベータ版を使ってこの機能を試してみたらしい。
まだ正式にリリースされた機能ではないので、限定的な部分もあるよう。それでもかなり具体的に紹介されていたので、「デジタル遺産プログラム」の概要を知ることができた。
このプログラムは前もって自分のiPhoneを引き継ぎできる人を登録しておくもの。登録すると数字と記号を組み合わせたアクセスキーが発行されて、使用者が亡くなったあとはそのアクセスキーと死亡証明書でアクセスできる。
このプログラムを使えば、配偶者が亡くなっても連絡先や写真等のデータにアクセスできる。だから亡くなったことを知人に知らせたり、家族の写真等を保存することが可能となる。ただiCloudチェーン等で保護されているデータにはアクセスできないとのこと。
この記事ではデータへのアクセスが可能なのはわかるが、設定等まで可能になるのかどうかまでわからない。データにアクセスできるだけで、パスコードの変更やApple IDの解除等ができるのだろうか?
もしそうした設定ができないなら、あまり意味のないプログラムという気がする。だったら生前に夫婦間でパスコードを共有しておくほうが便利。それならどちらかが急死しても、データへのアクセスや設定の変更等を代行できるから。
実際今年にiPhoneを機種変更したとき、妻が使っている機器の初期設定や下取りの処理はボクがやった。つまり妻のiPhoneのパスコードを知っているということ。そしてボクのパスコードも妻に何度か言っているので知っているはず。忘れていなければね。
まぁ、配偶者に自分のiPhoneのパスコードを言えない事情がある人は仕方ないかwww
とりあえずiOS15.2がリリースされたら、このプログラムを試してみようかな。とにかく自分の死後のIT機器の処理についてはシミュレーションしておくべきだと思う。だって高齢化社会だからね、
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