ワクチン未接種者への対応
ヨーロッパでは、コロナワクチンの義務化が進められている。アメリカも州によってはそれに近い措置を取っている。その理由としては、想定していた以上にワクチン接種率が上昇していないこと。さらにオミクロン株によってヨーロッパでは再び感染者が大幅に増えているから。
それゆえワクチン接種を義務化することで、医療崩壊を防ごうとしている。ボクはワクチン反対論者ではない。むしろワクチンの効果を認めている。だからといって、義務化には大きな疑問がある。
ワクチン接種者にインセンティブを与えるのは賛成。コンサートやイベントの参加要件として、ワクチン接種証明が必要なのはいいことだと思う。レストラン等の利用で同じ制限をかけるのは、どうにか容認できる。
だけどワクチン未接種者に対して罰金を取るような法律には反対。さすがにそれはやり過ぎだと思う。アメリカでも当初はワクチン接種に関してインセンティブが採用されていた。現金、銃、トラック、奨学金が当たるような宝くじ付きの特典もあった。それなのにアメリカの接種率は60%にとどまっている。
ワクチン接種が遅れた日本でさえ、全人口に占めるワクチン接種者は79%に達し、2回接種者は77.3%という数字が出ている。わずか10ヶ月ほどで世界でも上位の接種率になった日本は素晴らしいと思う。それだけにアメリカは接種率が伸びないことを深刻にとらえているんだろう。
そんな伸び悩みを見せているアメリカで、新しい法案が提出された。それはイリノイ州。
ワクチン未接種者が新型コロナになった場合は医療費を全額負担させる法案が提出される
記事のタイトルだけで全容がわかる。コロナに感染した場合の医療費が全額負担となるのは、自由意志によってワクチンを接種していない人。病気等が理由でワクチンを接種してしない人は対象ではない。
これはワクチン接種の義務化でもなく、接種者へのインセンティブでもない。ワクチン未接種者に対して責任を取らせるもの。ボクはワクチン接種の義務化には反対だけれど、この法案にはちょっと感心してしまった。
ワクチン未接種に対する罰則ではなく、もし感染したならその治療費用に関して州は補償しないということ。あんたの責任だよ、という感覚だよね。この考え方にボクは賛同できる。もし感染するかもしれない状況なら、ワクチンを打つべきだと思うから。
ボクはワクチンを接種していない。でも最初に書いたようにワクチンの効果は認めている。ただ10年後以降のm RNAワクチンに対する長期的な副反応に不安があるから接種していないだけ。それゆえ絶対に感染しない状況をキープしている。
我が家には腎臓病の猫がいるので、ボクも妻も絶対に感染できない。だからワクチン接種をしないということに対して、全面的な責任を負っているつもり。さらにワクチンを接種していても感染しないわけじゃない。重症化を避けられるだけかもしれない。
だからワクチン接種の有無に関係なく、感染予防対策は必要だということ。それならば絶対に感染しないという覚悟を決めて、今の生活を続けていこうと思っている。だからもし日本でイリノイ州のような法律ができたとしても、まったく不安に思うことはない。
日本でのワクチン接種は現状の努力義務のままであって、完全な義務化になることはないと思う。でもどちらにしても、感染しないような生活パターンを継続していくしかない。ようやく落ち着いてきた日本の感染状況が、このまま維持されることを心から願っている。
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