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高羽そらさんインタビュー

A型人間の脱出劇に好感

刑務所や収容所から脱出するという映画は面白い。いかにして看守や監視の目を盗んで、相手の裏をかくかというところにワクワクする。有名な映画としては実話を基にした『大脱走』や『パピヨン』がある。リメイク版の『パピヨン』もかなり面白かった。

 

フィクションでは『ショーシャンクの空に』が大好き。ティム・ロビンスが演じた主人公のアンディは、ただただ根気の人。同じパターンでは、『大脱走』の捕虜たちもコツコツと穴を掘っていた。スティーブ・マックイーンが演じたヒルツなんて、思いつきと行動力で脱走した人物。まぁ、ラストでも捕まって収容所に戻ってくるんだけれどねwww

 

映画としての面白さを考えるなら、ヒルツのようなキャラがいい。緻密な計画よりも、勢いだけで脱走してしまうことに興奮する。あるいは看守のパターンをつかんで、完璧な計画を実行するのも面白い。

 

ところが一風変わった脱出劇を観た。緻密といえばそうなんだけれど、いままでとパターンがちがう。これも実話の映画化で、ボクの勝手な想像なんだけれど、主人公の血液型はおそらくA型だと思う。同じA型人間のボクには、主人公の几帳面さに共感するしかなかった。

 

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2022年 映画#33

『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』(原題:Escape from Pretoria)という2020年のイギリス・オーストラリアの合作映画。1978年の南アフリカが舞台で、まだアパルトヘイトが残っていた暗黒の時代。

 

ダニエル・ラドクリフ演じるティムは、アパルトヘイトの撤廃を訴えるチラシを配布したことで、仲間のスティーブンと共に逮捕された。ティムは懲役12年、スティーブンは8年の懲役。刑務所には同様の政治犯が収監されていて、二人はデニスという囚人と協力して脱獄を計画する。

 

監房から外に出るまでには、15もの扉を通過しなくてはいけない。1978年なのでアナログな扉だけれど、途中には電気錠もある。壁は高くて乗り越えられないし、トンネルを掘っても出られない。もし見つかれば、看守塔の見張りに射殺されてしまう。

 

でもティムは脱獄をあきらめない。彼が考えたのは鍵を作ること。木工作業の廃材を使って、木製の鍵を作ることにした。その過程がまさに几帳面なA型人間。鍵の形を紙に映し取ったり、看守の持っている鍵を観察することで形を確定させていく。開ける方法も何度も試行錯誤がくり返された。

 

映画の展開としては面白みに欠けるかも。だけど主人公たちの執念はすごい。最終的に15の扉を開けるために、40個ほどの鍵を手作りした。木製なので折れることもあるし、隠し場所にも苦労する。監房に置いておくことはできないので、懲役作業中のあらゆる場所に鍵を隠すしかなかった。

 

結論からいえば脱出に成功する。最後の扉は鍵が合わなくて、扉を破壊するしかなかった。ストーリーとしては単調だけれど、中盤からラストにかけての脱出劇はハラハラドキドキで、かなり見応えのある内容だった。

 

ダニエル・ラドクリフはハリー・ポッターの印象が強いけれど、この映画を見ている限りすでに俳優としての自分を確立していると感じた。素晴らしい演技だったので、これからも活躍するだろうと思う。

 

興味深かったのはデニスを演じたイアン・ハートという俳優さん。どこかで見たことがある気がしていたら、『ハリーポッターと賢者の石』で、ヴォルデモートに取り憑かれて頭にターバンを巻いていたクィレルを演じた人だった。その彼がハリー役のダニエルと逃げるなんて、なかなかユニークなキャストだよね。

 

脱出した3人はその後もアパルトヘイトの撤廃のために活動したそう。エンドロールの写真は、俳優たちとソックリだったなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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