大学生版の『グリー』に感動
ミュージカル映画が大好きなボクは、忘れられない作品がいくつもある。なかでも楽しいのは、アメリカの高校生を登場人物にしたもの。ザック・エフロンが主演した『ハイスクール・ミュージカル』はその典型。続編も含めてすべて観ている。といってもこの作品は、ストーリーに音楽を取り入れた普通のミュージカル作品。
同じ高校生が登場する作品としては、『グリー』の方が圧倒的に好き。合唱クラブの物語で、様々な困難を乗り越えながら地方大会、そして全米大会まで勝ち進んでいく高校生たちを描いている。とにかく歌とダンスが素敵。指導する教師が80年代カブれなので、ボクにすれば懐かしい曲ばかり。
これはドラマなので、シーズン6まで続いたはず。でもシーズン5の前に主演していたコリー・モンティスガ薬物中毒によって急死したことで、彼が演じていたフィンのファンだったボクはシーズン5とシーズン6は観ていない。楽しかっただけに、ちょっと辛い終わり方だった。
そんな『グリー』を彷彿とさせるような映画を観た。でも今度は高校生ではなく大学生が主人公だった。
2022年 映画#43
『ピッチ・パーフェクト』(原題:Pitch Perfect)という2012年のアメリカ映画。当時はまだ20代だったアナ・ケンドリックが主演している。久しぶりに最高に楽しめる音楽映画を観て、音楽の素晴らしさを改めて感じた。
アナ・ケンドリック演じるベッカは、西海岸へ行ってDJや音楽プロデューサーとなるのが目標。だけど父親が教授を務めるバーデン大学に嫌々ながら通うことになった。この大学ではアカペラグループの活動が盛んで、男性アカペラグループの「トレブルメーカーズ」が何度も全米制覇をしていた。
そのライバルとなるのが女性クループの「バーテン・べラーズ』というグループ。だけど古い曲やスタイルに固執していて、どうしても「トレブルメーカーズ」に勝てない。仕方なくこれまでのイメージとちがうメンバーを集めるしかなかった。
集まったのは自ら太っちょと名乗るエイミー、自由奔放なステイシー、レズビアンのシンシア等。ベッカは最初から参加するつもりはなかった。だけどたまたまシャワー室で鼻歌を歌っているとき、グループの幹部であるクロエにスカウトされる。
このクロエを演じているのはブリタニー・スノウで、これまたボクの大好きな『ヘアスプレー』というミュージカル映画で大活躍していた女優さん。少し大人っぽくなって、相変わらずコメディ向きのいい女優さんだった。歌もうまいしね。
ということでベッカが参加したことで、グループが少しずつ成長していくという物語。紆余曲折あるけれど、最終的にはベッカの活躍によって全国制覇をするというラスト。とにかく各グループのコーラスが絶品。ボクは何度も感動のあまり鳥肌が立った。ダンスも素晴らしい。
地区予選から勝ち抜いていくという展開も『グリー』と同じ。まさに大学生版の『グリー』という内容で、文句なしに楽しめる作品だった。続編が2つもあるそうなので、機会があれば観たいと思っている。思いきっり笑って、思いっきり音楽に浸りたい人は、絶対オススメの映画だよ〜!
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