信号機等の警告はなぜ赤色?
海外の旅番組を見ていると、横断歩道の信号機は日本と同じことに気づく。青色が進めで、赤色が止まれ。これは当然ながら、世界共通にすることが決められている。でないと混乱するからね。
CIE(国際照明委員会)という組織があって、交通信号機としては「赤・黄・緑」の3色が割り当てられている。もちろん色が意味することは世界中で同じ。このなかで停止を意味する赤色は、日本では救急車やパトカー等の緊急自動車にも採用されている。
感覚として赤色が使われるのはわかる。まぁそれは、幼いころから身につけた習慣のせいなのかもしれない。ところが赤色が警告に使われているのは、きちんとした意味があるそう。雑学として知っておいていいかも。
なかなか面白い記事だった。理由としては2つある。
1つ目の理由としては、赤色は遠くまで届くから。
光というのは電磁波で、波長によって表すことができる。人間が知覚できる可視光線は赤色から紫まである。その先は赤外線や紫外線となって、人間には知覚できない。可視光線の波長の長さは、赤色が最も長い。
波長が長いと、光は遠くまで届くという性質がある。さらに波長が長いと散乱しにくいので、大気中の粒子にぶつかって散らばることが少ない。夕焼けが赤くなるのは、青色等の光が散乱して届かなくなるから。つまり赤色は遠くからでも認識しやすいということ。
もう1つの理由は、赤色は脳に訴えかけるから。
過去の研究によると、人間は赤色を見ると即座に行動したり、確固たる対応を取ったりするそう。怒りや恐怖、危機感などのネガティブな感情を誘発する性質もあるとのこと。おそらくアドレナリンを刺激するんだろう。赤色を見ることで、人間の脳は活性化されて警告を発するらしい。
これは感覚としてわかるような気がする。映画で流血シーンがあると、感情が刺激されて妙な興奮を覚えてしまう。ホラー映画なら効果抜群だろう。でも宇宙人等が青い血液を流している映画の場面なら、どことなく静観しているような気がする。やはり赤色のほうがゾクゾクする。
スペインの闘牛で、闘牛士が牛に赤い布を向けるのは同じ意味があるのかも。牛だけでなく、闘牛を見ている観客への視覚効果もあるように感じる。映画監督やデザイナーの人たちは、こうした色の効果をよく把握しているんだろうね。
どうでもいいようなことだけれど、こうした雑学を知っておくのは大切だと思う。子供に止まれの信号がなぜ赤色なのかを質問されたら、ドヤ顔で答えられるだけでもかっこいいと思うよwww
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