パスポートを保有したい理由
コロナ禍の影響でやりそびれて気になっていることがある。それはパスポートの更新。
2021年がパスポートの更新期限だった。いまなら勢いで更新に行っただろうけれど、当時はコロナの感染予防にかなり慎重だった。だから結果として更新を見送ってしまい、パスポートが失効してしまった。最近になってネットでの更新が決まり、受け取り手続きも簡略化されつつある。もっと早く導入してくれたらよかったのになぁ。
他の人はどうなんだろう? パスポートの保有に関する興味深い記事を見つけた。
海外に行かなくても国内で十分? パスポート保有率19%の日本 竹中平蔵「もったいない」 あおちゃんぺ「みんな“行って良かった”と話すが、土台に乗れない人もいる」
昨年の12月末時点で、日本人のパスポート保有率は19.1パーセント。つまり日本人の5人中4人はパスポートを持っていない。おそらくコロナの影響があって、ボクと同じように更新を見送った人も多いだろうと予測されている。海外旅行も自由に行けない状況だったから。
だけどそれにしてもこの数字は、世界的に見て驚くほど低いそう。コロナ前の2019年でも日本のパスポート保有率は23パーセント。その一方でアメリカは44パーセント、イギリスは76パーセントという数字。
その理由として考えられるのは、特に海外へ行かなくても日本で十分だと考えている人が増えているとのこと。ネットで世界と繋がったことで、日本人の海外旅行に対する刺激感が減ってきたと見られている。まぁ、わからなくもない。
リンク先の記事の主旨は、海外へ行かないなんてもったないというもの。世界パスポートランキングを見ると、日本はビザなし渡航可能な国・地域の数が193カ国で、5年連続1位。こんな最強のパスポートがあるのに、日本国内に引きこもっているのは残念だという内容。
若い世代に関しては、たしかにもったいないかもしれない。日本という国を客観視するためにも、海外へ出るのは貴重な経験だと思う。だけどボクがパスポートを保有したいと思っている理由は、リンク先の記事とは全く違う。どちらかといえば、海外旅行にさほど興味がなくなった。
行ってみたい国はあるけれど、コロナだけでなくテロや戦争の不安は尽きない。病気の猫もいることだし、国内旅行でさえ控えている。それでもパスポートを保有しておこうと考えているのは、万が一の場合のため。
もし想定外の有事が発生して、日本を離れたほうがいい状況になったと仮定してみよう。災害の場合もあれば、戦争という人為的な理由もある。そんなとき、日本人であることを世界に証明できるパスポートがあるかないかでは、初動に与える影響が大きく違ってくるという気がするから。
もし難民となって日本を脱出する場合、諸外国にすればパスポートの有無は無視できないと思う。まずは身元のはっきりしている人から受け入れを開始するだろう。マイナンバーカードでは日本人の証明として薄い。妄想力が豊なボクとしては、そんな事態をイメージすることがある。
だからできることなら、有効なパスポートを保有しておきたいと思っている。失効してしまったので、また一から手続きしなくてはいけない。それが面倒で停滞しているけれど、このまま放置するのはどことなく気持ちが悪い。重い腰を上げるべきかなぁと思い始めている。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。