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高羽そらさんインタビュー

ガストンとの対話 Vol.54

ガストンさん、今日はカルマについてお尋ねしたいと思います。スピリチュアルな世界ではよく話題に上がる言葉ですが、どのように捉えていけばいいかと思いまして。

「お前さんはどのように考えておるのだ? まずは聞かせてもらおうか」

個人的には好ましく思っていない言葉です。罪に対する罰という捉え方をしがちで、ペナルティの意識が抜けません。ましてや、記憶にない過去生の出来事など持ち出されたら、今の人生に対するモチベーションに影響を与えそうな気がします。

「なるほど、過去に囚われている人間らしい意見だな。原因と結果という因果律に支配されている限り、カルマをそうしたものとして捉えてしまうであろう。それは人間が不条理な出来事に正義を求める願望の表れでもある。幾多の人生で多くの苦しみを経験してきた人間が必然的に望むものでもある。たとえ現生で他人を陥れて優雅に暮らしていても、その報いは必ず別の人生で受けるべきだ。そういった願いが込められた発想だな」

子供の頃に読んだ恐怖漫画を思い出しましたよ。「エコエコ アザラク 恨みはらさでおくべきか!」というセリフでした。でも自分の行った行為の結果を受け取るという意味では、愛に溢れた行為には愛が返ってくるという考えでもありますね。カルマというのは、そうした人間の倫理観の向上に寄与しているかもしれません。

「どちらにしても「今」を無視していることには違いない。過去の原因で「今」を苦しんでいると思うことは、未来を恐れて「今」を生きようとしているのと同じことだ。そうした考えに囚われている限り、カルマに付きまとわれることになる」

ということは、あなたはカルマが存在すると考えられているのですね?

「あぁ、カルマは存在する。だが因果応報に基づいたものではない。お前さんが考えるよりシンプルで、「今」の人生で手放したり影響を回避できるものだ。だが手放すのは簡単ではない……」

それはどういったものなのですか?

「それは一言で表現すれば「観念」というものだ。起きる物事に対する、強い思い込みや考え方だ。例えば過去生で金持ちに騙されて悲惨な人生を送ったとしよう。お金を儲けることは、卑劣なことだと考えてしまうであろう」

えぇ、そう思うかもしれませんね。ましてや、それが原因で命を落としたりしていたら。

「そうすると、この人生でお金を得ることにブレーキをかけてしまう。自分の望む人生を求めようとすればするほど、お金から遠ざかることになる。金儲けが卑劣だという強い思い込みがあるからだ。そうした何かに対する強いこだわりを、カルマというのだよ」

例えば誰かを殺したら、別の人生で誰かに殺されるべきだと思い込んでいたら、必ずそうなってしまうということですか? 逆に言うと、そう思わなければ殺されることはないということですか?

「そういうことだ。全ては「今、ここ」での思いが人生を創造している。同じ出来事を経験していても、それに対してどのように考えているかが、現実世界の違いとして現前する。だから自分の人生が思うように進んでいないと感じるのなら、その障害となっている考え方を手放すことだ。それがカルマの解消と呼ばれていることだ」

あなたが難しいと言われた意味がよくわかりました。そうした強い固定観念がカルマだとすると、もちろん自分の意思で手放すことができます。だけど、それがどれだけ苦労することか、自分を見つめたことのある人ならわかりますよね。でも少しスッキリしました。やはり人生は「今、ここ」の自分次第だということですからね。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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