窓から逃げた100歳老人
朝は少し雲が多めでした。でもすぐに青空が姿を見せて、5月らしい晴天が夕方になっても続いています。ずっと自宅にいると、少し肌寒く感じるほどです。
昨日の散歩中に見つけた花です。まさに咲き乱れていますね。バラのように見えますが、何の花だろう? とにかく圧倒的な美しさでした。
春爛漫という季節なのに、北海道の旭川では気温が30度と予想されていて、実際に28度くらいまで上昇したようです。北海道にしたら夏真っ盛りの気温ですよね。関西弁でいうところの「けったいな気候」が続いているようです。
異常というのは常識から外れていることです。今日の旭川の気温は異常かもしれません。でも常識の概念が違う人にとっては、異常の捉え方も違うでしょう。そんな常識外れの人物を主人公にした物語を昨晩に読了しました。
『窓から逃げた100歳老人』ヨナス・ヨナソン著という本です。
Facebookの友人からこの原作を映画化した作品があるのを教えていただきました。面白そうな映画でしたので、まずは原作を読んでみることにしたのです。ユニークなタイトルですが、まさに内容もユニーク。何度も大笑いして吹き出していましたから、電車のなかでは読めない本ですね〜〜!
物語はこんな雰囲気で始まります。ウキペディアからの抜粋です。
『アラン・カールソンは老人ホームでの100歳の誕生日パーティーを目前に、パーティーに興味なく老人ホームから逃げ出した。さりとて行く当てのないアランはバスの発着場に向かって有り金はたいて乗れるとこまで行こうとするが、その直前にトイレを急いでいたギャングから大金入りのスーツケースを預かり、あろうことかそれを所持したままバスに乗り込んでしまった。その結果、ギャングに追われる身になったアランは、一方で老人ホームの通報を受けた警察からも身柄を追われることになる』
かなりハチャメチャな始まりです。でも物語が進むにつれて、もっとハチャメチャになります。出てくる人物がさらにユニークで、もう大笑い。冷静に見るとかなり残酷なシーンがあったりするのですが、ブラックユーモア的な笑いに取って代わっています。マジで笑います。
さらにアランのそれまでの100年の人生が回想されます。それがまた壮絶で抱腹絶倒。もともとは爆薬の専門家です。その技術を生かし、スペインの内戦からアメリカとソ連の冷戦まで、近代史の解説のようにアランが関わってきます。トルーマン大統領と親友になったり、毛沢東の妻を助けたりします。スターリンや金日成も登場します。原爆の開発に関わってしまったり、ソ連の牢獄に閉じ込められたり、CIAのスパイになったり。よくここまで書いたなぁと思います。
そしていつも窮地に立つのですが、奇跡のような出来事が起きてすべてがいい方向に向かいます。そのアランがいつも言っていることがあります。
「起きることは起きる。物事は成るようにしか成らない」
常にその精神なのです。その100歳までの人生と同じように、老人ホームを脱走してからの危機も切り抜けます。それどころかよりハッピーになっていきます。気になる方は是非読んでください。実際に読めばそのハチャメチャな様子がわかると思います。
映画は『100歳の華麗なる冒険』というタイトルのようです。さっそく観たいと思っています。私の頭のなかのアランが、どのように映像化されているのか楽しみです。久しぶりに痛快な物語でした。
さて話は変わりますが、先週に販売開始となった『永遠なる玉響(たまゆら)』の案内を兼ねて、Facebookページで『永遠なる玉響』紀行と題して記事を書いています。今日は物語で登場するUFOのモデルを紹介しました。興味のある方はこちらからどうぞ。そして本を読まれた方は、是非この作品を宣伝していただけたらと願っています。
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