決めつけることの怖さ
今年の神戸のゴールデンウィークは天気に恵まれました。今日も爽やかな風が吹く晴天で、歩いていて本当に気持ちよかったです。
楠の緑と空の青さが眩しい〜〜! 5月というのは新しい命がはじける季節かもしれません。そして今日はこどもの日。
ちょっと変わった鯉のぼりを発見。
JR六甲道駅近くの広場では、たくさんの鯉のぼりが春の風に吹かれていました。なにかイベントが行われていたようです。いい天気なので、大勢の人が集まっていました。
そんな連休の雰囲気を尻目に、いつもどおり買い物を済ませて帰ってきました。午後からは仕事にキリをつけましたので、明日からは新しい仕事に取りかかります。自分で決めた次の締め切りが来月にありますので、のんびりしていられません。気合いを入れながら、夕方のブログを書いています。
この時期になると、私のブログに面白い現象が起きます。パソコンのサイトで見ると、私のブログのベスト10が表示される仕組みになっています。見ていただくとわかりますが、『灘のだんじり祭り』という記事が1位になっています。
実はこれは一昨年に書いた記事なのですが、この時期になるとトップに躍り出てきます。毎年5月の第2日曜日がこのお祭りなので、検索する人が多いからでしょう。記事の内容に関係なく、この時期はすべての記事のタイトルを『灘のだんじり祭り』にしたらアクセスアップになるかもね、と妻と笑いあっています。『灘のだんじり祭り1』とか『灘のだんじり祭り2』とかね。
ブログのアクセスを伸ばすには、いくつか法則があります。この例のように検索にかかりやすいタイトルにするとか、短い文章で書くとかという様々なノウハウが、有料や無料で公開されています。他人を引き寄せるには、そうした手法が使われています。
でも私はあまのじゃくですから、あえて正反対の方法を取っています。今朝のブログなどは、チンプンカンプンに思われる方が多いでしょう。あれでもかなり優しく書いているつもりですが、理解されにくいことを記事にしています。必要な人には届いている、と信じているからです。興味本位で数集めのために引き寄せるより、たった一人でもいいから心に響く記事を書きたいと願っています。
そしてそうしたアクセスアップのノウハウのなかで、最も注意して避けていることがあります。
それは意見を言い切ること。決めつけた物言いや、文章の書き方です。
決めつけた物言いが大切なことはよく理解しています。スピ系のセミナーを主催している人たちがよく使う手法です。あいまいな表現を避けて、はっきりと自分の意見を言い切る。こういうことを思う人は、こうなりますよ。そのためにはこれこれしないと、あなたの夢は実現しません。一刀両断してしまう方法です。
相手のことを思ったようなアドバイスに感じますが、私はそう思いません。それはあくまでもその人の意見のひとつにしか過ぎず、その人自身も常に変化していますから、明日には意見が変わるかもしれません。でも言い切られてしまうことで、聞かされた人は大きな影響を受けてしまいます。
一刀両断することは、そうでない存在を切り捨ててしまうことになります。それは自分から、そして他人から、他の可能性を奪ってしまうことになります。特に人生に関する生き方のようなものを語るとき、自分にも他人にも大きな影響を与えてしまいます。
人間って、そんな単純に割り切れるものではありません。頑丈な物差しを振りかざして人生を一刀両断してしまうと、自分と他人の別の可能性に目が行かなくなります。人間の生き方を決めつけてしまうことは、とても怖いことだと思うのです。
かといって自分の意見をブログ等で表明しないわけではありません。むしろ積極的にブログであっても小説であっても、自分の思いを書いていくつもりです。でも注意しているのは、言い方や書き方が決めつけ的にならないことです。教祖が自分の信者を増やすかのように、すべてがわかったような、高圧的な言い方にならないように気をつけています。
私が小説を書くのは、そうしたあいまいさを表現するためかもしれません。多くの登場人物にセリフを語らせますが、実はすべてが「私」なのです。それほど人間は色々な面を持った複雑な生き物なのです。こうだからこうなる、とひと言で人生を語ることはできないと思っています。
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