目の前に迫った『2022年問題』
もうずいぶんと古い話に『2000年問題』というものがあった。
西暦が1999年から2000年へと移行するとき、コンピュータが誤動作して世界的な問題になるというもの。
結果として大騒ぎしただけで特にトラブルもなく終わった。ある意味、1999年のノストラダムスの大予言と同じだよねwww
ところが最近になって新たな言葉が登場した。『2022年問題』あるいは『2025年問題』と呼ばれている。これは先ほどの問題とはちがい、疑いようのない明確な事実に基づいて懸念されている。だから避けようがない。
少子超高齢化した日本を襲う「2022年危機」そのヤバすぎる現実
この問題は本格的な高齢化社会によってもたらされるもの。特に日本においては、かなり深刻なこととして無視できない状況になっている。いったい2022年から2025年にかけて何が起きるのか?
記事から抜粋してみよう。
『実はこの年から、推定800万人といわれる団塊の世代(1947年~’49年生まれ)が75歳になり、総人口(1億2400万人)に対する75歳以上の人口が約1900万人と2割近くに迫るのだ』
これはどうしようもない。ノストラダムスでも外さない未来だろう。日本は圧倒的な老人国になる。そのスタートが2022年だということ。このことによって起きるであろう問題がこの記事に書かれている。
まずは健康保険制度の破綻。健康寿命が伸びつつあるけれど、日本人の男性は75歳を過ぎると大幅に医療費が増額する。病気になる人が増えるということだよね。だから人口が減っている若い世代の保険料でまかなえなくなってくる。
そしてこれは年金問題も同じ。従来の年金制度が破綻するのは、小学生レベルの算数が理解できたら予測できること。だから現状のままの法整備では八方ふさがりになってしまう。
団塊世代の子供たちは数が少ないだけでなく、独身が多くて子供がいない。だから親世代が暮らしている家を維持することができず、全国的に空き家が増える傾向にある。『2022年問題』がもたらすものとして、こうした空き家問題も無視できない。分譲マンションでさえ、空き家で放置されることになるかもしれない。
古くなるのは人間でだけじゃない。『2022問題』で懸念されているのは日本のインフラ。橋やトンネル、鉄道、水道管やガス管等、高度経済成長にともなって全国に広がっていったインフラが老朽化を迎えている。
随時補強や改修がなされているが、技術者が少なくて追いつかないそう。だからいつ橋やトンネルが崩落しても不思議じゃない。こうしたハード面での『2022問題』も指摘されている。
これ以外にも同様の問題が出てくるだろう。といってボクたち個人ができることには限界がある。これらの問題が確実に来ることだと認識することで、それぞれが自衛するしかないんだろうね。
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