大村あつしオフィシャルブログ

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　私たちは三種類の年齢を生きている。こんなことを考えたことはありませんか。

　一つは、万人の共通の尺度となっている時間。一日は二十四時間、一年は三六五日。そして、現在は二十一世紀。すなわち、カレンダー時間です。当然ですが、私たちの年齢は、現在のカレンダー時間から誕生日のカレンダー時間を引き算して求められます。

　一つは、肉体年齢。これは個人差があります。三十代の人でも、日頃の運動や節制の効果で二十代の肉体と診断される人もいますし、決して誉められない生活習慣のために五十代と診断される人もいます。人間なら誰しも健康に長生きしたいわけですから、この肉体年齢に非常に過敏になっている人は少なくありません。

　しかし、私は、カレンダー時間から求まる年齢や、肉体年齢以上に大切な年齢があると思っています。それは「心の年齢」です。

　「自分は歳をとった。若かったときに戻りたい」

　もしこのように考えている人がいたら、一度視点を変えてみてはいかがでしょうか。

　過去を基点に今の自分を見れば、確かに人生の中で今がもっとも歳をとった状態です。しかし、逆に、未来から今の自分を眺めるとどうでしょうか。すると、人生の中でもっとも若い状態の自分が目に飛び込んできます。

　そうです。人生は、いつでも今が一番若いのです。今より若いときは二度と訪れません。それなのに、今がもっとも歳をとった状態だと言うのは、ちょっとネガティブな考え方だと感じます。

　確かに、三十才を過ぎてから、野球をしたこともない人がメジャーリーグを目指すのは不可能な話です。しかし、これはあくまでも肉体年齢の話です。日頃の生活習慣でかなりカバーはできますが、それでも、カレンダー時間による年齢とともに肉体が老化していくことは避けられません。

　ですが、心の年齢は違います。何才になってもみずみずしい若々しさを保てる。これが心の年齢なのです。カーネル・サンダースの話をもう一度思い出してください。彼が、フライドチキンのオリジナルレシピをフランチャイズという形でビジネス化することを思い立ったのは六十五才のときです。では、これほどの高齢でありながら、なぜ彼はこの困難な試練に立ち向かえたのでしょうか。

　答えは簡単です。六十五才というのはカレンダー時間の年齢、もしくは肉体年齢です。しかし、そのときの彼の心の年齢は、二十代の若者のように若々しさに満ち溢れていたに違いありません。

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