大村あつしオフィシャルブログ

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　ところが、真似がいつまでも続くと、やはり虚しい気持ちに襲われます。

　他の作家やライターの技法を真似ていた頃、始めは「真似るのはラクでいい」と思っていましたが、「自分もプロのライターなんだ」という自覚が芽生えてくると、真似るのが徐々に苦痛になってきました。そのときに私は気付きました。

　「魚を恵んでもらってもすぐになくなってしまう。そこで、また魚を恵んでもらっても、当然だが同じ魚である。毎度毎度、同じ魚ばかり食べていたら飽きるのも当然だ」

　チャレンジするきっかけが掴めないときに、目標となる成功者を見つけて、まずは魚を恵んでもらう。これは非常に有効なスタートダッシュだと思います。なぜなら、その魚を血肉としているうちに、やがては「真似事」という名の魚ではなく、自分で魚を釣りたいという欲求が生じると思うからです。

　釣りならば、いつも同じ種類ではなく、自分の技法に応じて、いろいろな種類の魚を獲ることができるのも魅力です。

　魚を恵んでもらえば三日は食えます。しかし、釣りを覚えれば一生食えるのです。継続性のある高次元の喜びに浸るための鍵を握るのは、「真似る能力」ではなく「独創性」なのではないでしょうか。

　そして、この「独創性」を身に付けることが、成功するために有効なテクニックの一つなのだと思います。

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第6章　真二、プロパティを覚えてドヤ顔になる
第7章　真二、算術演算子と関数をらくらく使いこなす
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