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シャラポワ戦18連勝、しかし年間グランドスラムを逸したセレナ(ベンチッチを気絶するまで応援するブログ13)

我らがベリンダ・ベンチッチ。

 

 

最新のWTAランキングでついに11位になりました。

 

 

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全豪オープンで、約15年のテニス人生で800試合以上戦っているマリア・シャラポワに自己最多の21本のサービスエースを決められて負けましたが(シャラポワもよりによってベンチッチ戦の時に最多記録を出さなくても( ;∀;)・・・。それでも7-5、7-5の熱戦になったあたり、やはりベンチッチ強いです)、あの試合で勝っていればベンチッチはついに念願のTOP10でした。

 

 

 

まあ、ベンチッチの次の試合は、2月8日から始まるSt. Petersburg Ladies Trophy。

 

 

今年の初優勝と、TOP6、7位くらいを狙って欲しいですね。

 

 

 

 

さて、このブログでは、セレナ・ウィリアムズは基本的に扱いません。

 

 

理由は単純で、いつも勝っているので、個人的に興味がないからです。

 

 

もちろん、セレナが悪いわけではありません。

 

 

むしろ、もし無理やり悪者探しをするのなら、セレナに勝てない他の選手のほうが悪いでしょう。

 

 

 

特に、この11年間、セレナに勝ちなし。

 

 

18連敗のマリア・シャラポワがもう少し勝っていればと思いますが(ちなみに、2012年ロンドンオリンピックの決勝戦の敗退を入れると19連敗)、これはジョコビッチ vs 錦織圭にも言えることですが、同じテニススタイルの選手が戦う場合、1つ1つの技術がほんのわずかずつの差でも、総合力ではとんでもない差が出ます。

 

 

セレナとシャラポワのテニススタイルは、どちらもパワーテニスで丸かぶりなので、1つ1つの技術がほんのわずかずつセレナが上なので、総合力ではシャラポワは勝てないわけですが、18連敗となると、もはやそういうレベルではありません。

 

 

 

たとえセレナでも、18回も対戦したら、ランキング30位の選手相手でも1、2回負けると思います。

 

 

 

では、なぜセレナはこれほどまでにシャラポワに強いのか。

 

 

 

 

そもそも、マリア・シャラポワという色々な意味で女子テニスの歴史に名を残す選手がなぜ生まれたのか。

 

 

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すべては、2004年のウィンブルドンから始まっています。

 

 

 

当時は僕もテレビで観ていましたが、戦前の予想は圧倒的にセレナ有利。

 

 

シャラポワは1ゲームも取れない、と言う解説者もいました。

 

 

というか、それ以前に、「シャラポワって誰?」状態です。

 

 

一方のセレナは、ウィンブルドン2連勝中と、実力はもちろん、人気もセレナがダントツでした。

 

 

しかし、あの決勝戦で、弱冠17歳のシャラポワがまさかの優勝を果たし、スタンド席で父親と抱き合い、一夜にしてスーパースターになりました。

 

 

実力はともかく、セレナはやっと築いた人気№1の座をたった1回の敗戦でシャラポワに譲ることとなり、その後、「コートの妖精」「ロシアの妖精」の愛称で、女子テニス界はシャラポワを中心に回るようになりました。

 

 

 

世界中、どこに行っても、取材が殺到するのはシャラポワ。

 

 

テニスファンの興味は、シャラポワが勝つかどうか。

 

 

ちなみに、シャラポワは2004年から2015年の11年間ずっと、「もっとも価値ある女性アスリート」に選ばれています。

 

 

実際に、すべての女性スポーツ選手の中で、世界的な知名度と人気を誇るのはシャラポワくらいだと思います。

 

 

さて、それはともかく、これはボクの勝手な推測ですが、セレナはこう思ったのではないでしょうか。

 

 

「自分はとんでもないモンスターを生み出してしまった。すべては、自分がウィンブルドンで負けたせいだ」

 

 

そして、こうも思ったのではないでしょうか。

 

 

「シャラポワにだけは引退するまで負けない!」

 

 

 

さて、そのセレナですが、全豪オープンの敗退で、いきなり今年の年間グランドスラムの夢は終わりました。

 

 

年間グランドスラムとは、「年をまたがずに」1年間で4つのグランドスラム、すべてに優勝することで、これを成し遂げた選手はステフィ・グラフしかいません(しかも、グラフはその年、ソウルオリンピックでも金メダル)

 

 

 

セレナがテニスを続けているモチベーションの1つが年間グランドスラムであることは、テニスファンなら誰もが知っています。

 

 

だから、昨年の全米オープン準決勝でロベルタ・ビンチに敗れた後(すなわち、セレナはあと2試合勝っていれば年間グランドスラムでした)、セレナは「心の故障」というちょっと日本人にはなじみのない理由で、ツアーファイナルズ含め、残りのすべての試合を棄権しました。

 

 

 

ちなみに、セレナはロンドンオリンピックで金メダルを獲得しているので、ゴールデンスラム(生涯グランドスラムと金メダルの獲得)は達成しています。

 

 

 

となれば、彼女のモチベーションは、グランドスラム優勝回数22回のグラフを抜くことくらいしか思い当たりません。

 

 

ちなみに、マーガレット・コートさんが24回優勝していますが、これはプロがグランドスラムには出場できなかったオープン化前の優勝も含んでいるので、実質的な歴代1位はやはりグラフでしょう。

 

 

そして、現在のセレナの優勝回数は21回ですが、すなわち全豪オープンは、グラフをアイドルと慕って成長した同じドイツのアンジェリック・ケルバーが、セレナがグラフの記録に並ぶのを阻止したという意味でも歴史的な試合だったわけです。

 

 

 

そのセレナですが、個人的には、弱くなったと思っています。

 

 

もちろん、テニスの実力は頭3つくらい抜け出ているのですが、弱くなったのは「モチベーション」です。

 

 

 

昨年の全米オープン準決勝のときもそうでしたが、シャラポワと戦うときのような「負けてたまるか! 私が負けると、勝った相手がスターになるんだ! それだけは許さない!」という気迫が感じられなくなりました。

 

 

 

現在、ベリンダ・ベンチッチを筆頭に、伸び盛りの若手選手がたくさんいます。

 

 

ペトラ・クビトバのような中堅の素晴らしい選手もいます。

 

 

もし、今年セレナがグランドスラムを1回も優勝できなかったら、引退の可能性もあると考えています。

 

 

 

セレナが引退したら寂しくなりますが、本格的に彼女の時代が到来するでしょう。

 

 

 

我らが、ベリンダ・ベンチッチの時代が!

 ↑ 

ベンチッチでしめるのは、もはやお約束です。

 

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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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