恐るべき無意識
予報では夜に雨が降るようで、部屋から見える空は厚い雲におおわれています。まだ5月ですが、少しずつ梅雨が近づいてきているのを感じますね。
今朝の散歩で見つけた、美しい花です。しばらく暑かったので、雨を待っているかもしれませんね〜
その散歩の途中にスーパーで買い物をするのですが、スーパーを出てから何となく歌を口ずさんでいました。それを聞いた妻が、私と同じ歌が頭で流れていたとのこと。その曲は買い物をして休憩しているとき、フードコートで流れていた音楽だったのです。
特に意識して聞いていたわけではありませんが、無意識に聞いていて耳に残っていたのですね。出かける前にテレビで流れていたCMの曲を、出かけたあとについつい口ずさんでいたことってありませんか?
意識的であれ無意識的であれ、そうした経験は誰もがあると思います。でも私が感じるところでは、無意識で聞いていたときのほうが、より強く心に残っているような気がします。意識していなかった分、より驚くからかもしれませんね。
これは音楽だけでなく、言葉でも言えることだと思います。私たちはこの世界に生まれてくると、多くの言葉聞いて育ちます。親の言葉を聞くことで日本語を話すことができるようになるのですものね。
ところがその言葉には、その意味以上のものが付加されています。それを話す人の人生観や概念、観念等ですね。耳にする言葉と一緒に、私たちはそうした概念を同時に受け取ります。
「こういったことは間違っている」、「こんなことをする人はおかしい」、「社会とはこういったものだ」等、いろいろありますね。
注意しなくてはいけないのは、そうした言葉を無意識で聞くことです。先ほどのスーパーでの音楽のように、そうした他人の概念を無意識で聞いていると、自分の意識に刻み込んでしまいます。昔、睡眠学習というのが流行したことがありますが、無意識で聞くことでサブリミナル効果が出てしまうのでしょうね。
無意識でいる時間が多いほど、そうした周囲の影響を強く受けるかもしれません。そして気がつくと冷静な判断ができずに、周囲の意見に流されて生きている自分がいるかもしれません。
意識的であることで、自分が何を聞いているのかを自覚できます。そうすれば、それを受け入れるかどうかの判断を、自分自身で決めることができます。でも無意識で聞いていると、知らない間に他人の意見が自分の観念になっているかもしれません。
無意識のパワーは恐るべきですね!ついつい無意識になりがちですが、日常生活を過ごすなかで、より意識的である時間を増やしていきたいと感じています。毎朝の瞑想は、そうしたことの練習になると思います。
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