モチベーションが下がる、素敵な本
明日の夜くらいから台風の影響が出てきそうですが、今日のところは穏やかな天気の神戸です。でも沖縄周辺は暴風域に入っているようで、停電等の被害が出ているようです。連休の後半には日本列島にも影響がありそうですから、大きな被害が出ないことを願っています。
相変わらず時間を見つけては読書でインプットしていますが、昨日から読み始めた本は先ほど読了してしまいました。常に図書館の限度いっぱいまで予約している状態なのですが、読む勢いが早過ぎて供給が追いついていないですね〜
明日の外出時に図書館からメールが届けば嬉しいなぁと思っています。さて、今日の午後読了した本ですが、とても面白い本でした。
『わかっちゃった人たち 悟りについて普通の7人が語ったこと』サリー・ボンジャーズ 編 という本です。
著者ではなく編者となっていることでもわかるように、この本はタイトルの通り7人が語る7つの章で構成されています。いわゆる「悟り」あるいは「意識の覚醒」を得たという7人が登場します。
私は「悟り」や「意識の覚醒」を得た人間ではありません。試行錯誤してもがいている状態です。でも直観としてですが、それについて語っている人の言葉や文章を読んだとき、心に感じることができます。この7人については、本当にそれらを「思い出した」人たちだと思います。
この本の面白いことは、それらの人々が本当に普通の人たちだということです。スピリチュアルなことに関心があって様々な経験をされていますが、誰かに教えるためにセミナーを開催したり、本を書かれている人ではありません。職業を持って普通に生活されている方ばかりです。
ですから同じことが繰り返されたり、意味がわかりにくかったりします。人に教えようとして書かれた文章でないから当然ですね。だからこそ、ありのままの大切なものがそこに残されているように感じました。考えて、練って、熟考した文章でない分、言葉にできない真実が伝わってくるのです。
「悟り」といのは言葉や文字で表現できません。非二元化であるものを、二元化の象徴である文字を使うことに無理があるからです。それなのに、その非二元化された世界がリアルに伝わってくる内容でした。
ブログのタイトルに書いた言葉は率直な気持ちです。この7人は瞑想をしたり、セミナーに参加した実績がありますが、それらは「悟り」に全く影響を与えなかったと言っています。だから「悟り」を経験したいと本を読み、セミナーに通い、あらゆるパワースポットを訪問している人たちのモチベーションを思い切り下げてしまう本だと思います。
そういった意味でも、私にとっては痛快でした〜〜〜
私も瞑想をしますが、それが必然だとは思っていません。むしろ最近は、今まで得たスピリチュアルな概念を手放すことを意図しています。昨日の「ガストンとの対話」で、地図を捨てろ!と行ったガストンの言葉の意味がよく理解できます。
とても素敵な、そして素晴らしい本でしたので、私は再読しようと思っています。「悟り」を知りたいと思っておられる方には、おすすめですよ〜!
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