パニックに動じない凄い人
天気は下り坂で、夜には雨の予報です。でも、ほんまかいな、と言いたくなるほど今も青空が広がっています。
これは昨日の六甲山の写真です。でもこれに負けないくらい、今日も綺麗な青空でした。ほんまに雨が降るんかいな?
さてブログでアップしている連載小説もエンディングが近づいています。何度も書いている通り、次回はホラーを書きたいので、『恐怖』を取り上げた映画を意識して観ています。今日の午後観た映画です。
『パニック・ルーム』(原題: Panic Room)という2002年のアメリカ映画です。
あの最高に後味の悪い映画である『セブン』を監督したデヴィッド・フィンチャーの作品です。ちなみに彼の最新作の『ゴーン・ガール』も『セブン』と同じくらい後味が悪いとのこと。観るかどうか迷っています。
主演はジョディ・フォスターです、娘役にまだ幼いクリステン・スチュワートが出演しています。私の大好きな女優さんです。
映画的にはまあまぁの作品でした。夫と離婚して大金持ちが住んでいた家をジョディ演じるメグが買い取ります。そして娘との二人の生活が始まります。ところが業者の手違いで、まだ入居が許されていない期間に引っ越すことになります。
そこへ空き家だと思ってやってきた泥棒3人組。この家には防犯設備が完備されたパニック・ルームがあって、その床下に遺産が隠されているのです。ところが空き家のはずの家に親子が住んでいます。身の危険を感じた母と娘が、パニック・ルームに逃げ込んで強盗と戦うという物語です。
ハラハラドキドキする分には面白かったですが、あまり中身のない作品でした。強盗の一人にフォレスト・ウィテカーの顔を見ただけで、あぁ、こいつはどこかいい奴だと読めてしまいますからね。
『フライトプラン』で戦う女性を演じたジョディですが、この作品でも戦っていました。まぁ、見た目からして強そうですものね。
さて人間は時としてパニックになることがあります。パニック障害の方でなくても、思わぬ状況でパニックになることがあります。でもそんな時、心の中はどうであれ、平然としていられたらカッコイイですよね。そう考えている時、私はある男性の出来事を思い出しました。
京都の祇園で働いている時の出来事です。私は直接見ていません。親しくしていた芸妓さんから教えてもらった話です。
Oさんという作家の方がおられました。祇園に関する本を数多く出版されている方で、事務所にも時々来られたので私も妻もよく知っている方です。かなりご高齢でしたので、私が在職中に亡くなっておられます。少し足がお悪いので、いつもゆっくりと時間をかけて花見小路通りを歩いておられました。
あるパーティーがありまして、京都の高級ホテルに芸舞妓さんが大勢呼ばれていました。そのお客さんとしてOさんがおられました。パーティーが終わって、芸舞妓さんがズラッとホテルの出入り口に並んで、見送りされます。風がかなり強い日だったそうです。
Oさんはにこやかな表情で、ホテルのドアを通られました。しばらく歩くと、突風が吹きつけたそうです。すると……。
あろうことかOさんの髪の毛が束になって、ホテルの玄関まで飛ばされたそうです。そう、Oさんはカツラだったのです。私も知りませんし、芸舞妓さんたちも全く知らなかったそうです。慌てて若い芸妓さんが飛び出して、そのカツラを拾ってOさんに手渡されたそうです。
するとOさんは平然としてそれを受け取ると、頭に乗せられました。そしたいつもと同じように悠然として帰路につかれたそうです。
本当は相当パニックになられていたと想像できます。私がその立場なら顔を真っ赤にして、すぐに逃げてしまったと思います。でもOさんは凄い。そういう時こそ冷静であるべきですよね。なかなかできないことです。
芸妓さんたちも笑っては失礼なので、必死でこらえていたとのこと。シチュエーションとしては笑ってしまう場面ですよね。そこはさすがプロです。でも私にその話をしている時点で、その芸妓さんの口の軽さが露見していますけれどね〜〜!
パニックに動じない、凄い人の思い出話でした。
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