今日の言葉 11月6日
『なぜ犯罪は起こるのか?』
存在するのは社会パターンの枠内での反逆か、社会の枠をはみ出した全き大変革のいずれかなのです。社会の枠をはみ出した全き大変革は、私が宗教的革命と呼んでいるものです。そして宗教的でない革命は、いかなるものであれ、社会の枠内にあり、それが故に革命などでは全くなく、修正を施された従来のパターンの延長に過ぎません。
そしてこの反逆は往々にして、犯罪と呼ばれる形を取ります。私たちの教育が若者たちを社会に適合するよう訓練すること。すなわち職を得たり、お金を稼いだり、貪欲になったり、より多くを持ったり、順応したりするよう訓練することだけに取り組んでいる限り、この種の反逆は必ず起こります。
そういう訳で、抑圧され、改善され、支配されなければならないという点を除けば、若者たちの反逆には何の意味もありません。このような反逆は依然として、社会の枠組みの中にあり、故に、創造的では全くないのです。
しかし正しい教育を通して、精神があらゆる条件づけから解放されるように促すことで──つまり精神を条件づけて、従わせている数多くの影響力に若者たちが気づくよう働きかけることで──、私たちは異なった理解をもたらすことができるかもしれません。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜