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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.413

最近『マトリックス』という映画を見直して感じたのは、ボクたちは機械が人類を支配するという物語が大好きだということ。

 

その典型的な作品が『ターミネーター』だし、AIの恐怖に関しては『イーグルアイ』という映画もあった。自我を持った人工知能が人間による制御を離れ、自らの意思で人類を支配しようとする。なぜ機械に対してそんな印象を抱くのか? ちょっと面白い記事を見つけた。

 

人はなぜ「人工知能に自我が芽生える」と思ってしまうのか

 

これは読み応えがあって勉強になるので、時間のある方はぜひ読んで欲しい。なるほどなぁ、と感心してしまった。

 

AIに自我が芽生えることは、エンジニアの立場としてはありえないということ。だから専門家にすれば、先ほどのような映画は単なるフィクションでしかない。だけどAIの危機を訴える人は、昔も今も存在する。

 

その理由は、コミュニケーションがそうした性質を本来持っているからとのこと。この記事でも紹介されているが、「無人の山中で突然木が倒れたときに音はするか?」という問いがある。

 

答えはノーであることはまちがいない。おそらく音は音波として発生しているだろう。だけどそれを聴く人間がいなければ、音が存在するとは言えない。音は誰かによって知覚されることで初めて音になる。

 

つまりコミュニケーションを成立させるのは受け手であって、その内容を発するものではない、ということ。

 

これをAIロボットに当てはめるとよくわかる。ロボットはあらかじめ人間の会話に対して、あらかじめインプットされているいくつかの言葉を選び出して発しているだけ。機能としては人間の言葉を受けて必要なものを探しているから、まるで自我があるように見えてしまう。

 

受け手である人間がそう感じることで、ロボットに自我があるように錯覚してしまうということ。自分が自我を持っていることはわかる。だけど相手が人間であれロボットであれ、自我を持っていることを証明することはできない。

 

つまり受け手である自分が、相手の自我を認めるかどうかという判断に委ねられてしまう。だからAIには自我があり、やがて人間を支配するのではないか、という想像が生まれてくる。

 

なぜなら囲碁の世界チャンピオンをAIが破ったというニュースを聞くだけで、人間の能力を凌駕していることを思い知らされるからだろう。だけどそれはAIの機能としてゲームに勝利したというだけであって、機械が自我を持っているわけではない。

 

この記事を読んで面白いと思ったのは、人間同士でも相手の自我を証明できないということ。同じ人間だから、自分が自我を持っていると考えることで、相手も自我を持っていると思っている。だけどそれは、受け手である自分がそう認知しているだけ。相手が本当に自我を持っているかどうかを証明していない。

 

逆に言えば、自分の自我だって他人の承認が必要だということ。だから自我を自覚しているように思うけれど、実は他人の評価を寄せ集めて、自分というイメージを構築しているのかもしれない。

 

そう思うと、『自我』ってなんだろうと思う。いろいろ考えさせてもらえる楽しい記事だった。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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