地球外生命発見の道は遠いなぁ
地球外生命が存在するかどうかという問いは、いまや愚問でしかない。現に地球という惑星が存在しているんだから。他の惑星に生命がないという発想は感情論でしかない。いまの時代にそんなことを本気いうのは、宗教の原理主義者たちだけだろう。
ただ残念ながら、生命が存在するのは地球だけだと力説する人を説得できる事実が発見されていない。大勢の研究者や研究機関が全力を注いでいるが、地球外生命の発見にはほど遠い。
いまのところ注目されているのは『水』の存在。水がなければ有機体の発生はあり得ないから。
そして9月にロンドンの研究チームが、太陽系外惑星に水が存在するのを初めて発見した! それは地球から111光年離れた「k2-18b」という惑星。米国が打ち上げた「ケプラー宇宙望遠鏡」の観測データを解析し、大気中に多くの水蒸気が存在しているのをつきとめたとのこと。
ただ『水』の発見だけに注目していては、地球外生命の発見は遠くなる一方だというのが新しい定説になりつつあるらしい。
『水』よりも注目するべきものは『放射線』とのこと。宇宙には生命の存続を許さない放射線が飛び交っている。特に惑星に熱をもたらす恒星は、大量の放射線をまき散らしている。
一般的に『ハビタブルゾーン』と呼ばれている基準がある。恒星からの距離が地球と似ていて、惑星の気温が摂氏0度〜100度に保たれている惑星のことをさす。最低でもその条件が満たされていないと、生命が存在するとは考えられないから。
京都大学の教授が、ハビタブルゾーンにある12個の惑星の放射線を調べてみた。太陽に最も近い恒星である「プロキシマ・ケンタウリ」の惑星にハビタブルゾーンに属するものがある。ところが放射線は異常に高く、人間が降り立てばすぐに死んでしまうほどの放射線量だった。
その他の惑星も、ほぼ放射線がアウト。もし水が見つかったとしても、生物が存在できる環境ではないらしい。ゆえに昨今の研究では、水だけでなく放射線量も注目されているそう。
この記事を読んでいると、地球外生命が発見されるのは時間がかかりそうだね。もしかしたら、もっと大きな発想の転換が必要になるかもしれない。例えば人間が死ぬほどの放射線を受けても、生きられる生命が存在しているとか。あるいは摂氏100度以上の高温が快適に感じる生命とか。
地球の基準に当てはめていると、地球外生命の存在を見逃してしまうかも、そんな風に感じてしまった。まぁ、科学的に言えばあり得ないことなんだろうけれどね。だからハビタブルゾーンを無視できないんだろうなぁ。
手っ取り早いのは、文明を持っている地球外生命から接触してくれることだね。それはそれで、『エイリアン』や『プレデター』という映画を現実と混同する人が出てきそうだけれど。映画をイメージするなら『E.T』や『未知との遭遇』のほうがいいよなぁwww
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