国の歴史を決めるのは国民
ここのところ中国の動きが不気味。IT企業への締め付けや、著名芸能人の活動制限等、政府による民間抑圧が顕著になっている。
そして昨日のニュースによると、中国の民間企業が報道関連への出資を禁止すると発表された。つまり政府が報道を牛耳るということ。さらに習近平氏は、辛亥革命110年を記念した演説において、台湾統一を必ず成し遂げると明言している。
これら一連の動きは、中国共産党が結成当時の政治思想へと回帰し、習近平氏の毛沢東化が進んでいると見ることができる。だけどボクの直感だけれど、それだけじゃないような気がする。
これほど急に政府が国民への抑圧を強めたのは、もしかすると中国共産党に内部分裂の兆しがあるのでは? どうもそんな気がしてならない。だから反乱分子を抑え込むため、必死になってもがいているように感じてしまう。
もしかすると第二の文化大革命のようなことが起こり、反政府とみなされた人間が一斉に粛清されるかもしれない。それでも反乱分子を一掃できなければ、焦った中国政府は威信を取り戻すため、台湾への武力侵攻を強行するかも。そんな不安を覚えている。
台湾で武力衝突が起きれば、世界を巻き込んでしまう。いまや台湾は東アジアの火薬庫のような状況になっている。なぜ台湾はここまで辛い立場に立つのか? その事情がわかる良記事を見つけた。
なぜ中台の緊張はここまで強まったのか? 台湾情勢を歴史で読み解く
少し長いけれど、台湾の歴史について簡潔にまとめられた記事。台湾という国は身近だけれど、知らないことが多い。ボクもこの記事を読んで台湾の現状が大まかに理解できた。とてもわかりやすく書かれているのおすすめ。
台湾の歴史は400年前からというのが定説。ところが自国の所有を主張する中国は4000年前だといいはっている。それほど昔から台湾は中国の領土だったといいたいのだろう。
もちろん台湾には先住民たちがいた。だけど歴史に登場するのは17世紀にポルトガルとオランダが植民地化しようとしてから。結果としてオランダが台湾を植民地とした。だけど鄭成功という人物がオランダを追い出し台湾を統一した。ここからが台湾の始まりと考えるべきとのこと。
この時期から漢民族が台湾へ移住するようになった。だけど清朝は台湾を重視していない。その隙を狙ったのが日本の明治政府。日清戦争の勝利によって、台湾を日本の植民地にしてしまう。
ところが大東亜戦争の終結によって、台湾は中華民国へ返された。そして始まったのが蒋介石と中国共産党との戦い。その流れで現在に至っているわけで、結論として台湾が完全に中国の領土であった時期は限られている。
現代社会の良心としては、速やかに台湾を独立国として認めるべき。過去に台湾を植民地とした日本も、そのために全力を尽くすべきだと思う。これまでの歴史は、征服者によって捏造された事実が歴史書に残されてきた。だけどもはやそんな時代じゃない。
国の歴史は、その国の人たちによって編纂されるべき。外国が他国の歴史に悪意を持って手を加えてはいけない。そのためにも台湾が独立国として世界に認められる日が来るのを願っている。とにかく不気味な中国の動きには、世界各国が目を光らせていて欲しいと本気で思う。
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