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高羽そらさんインタビュー

ガストンとの対話 Vol.21

ガストンさん、率直な疑問です。本来私たちは全てがひとつであるのに、なぜわざわざ分離したのでしょう? それだけの価値があることなのでしょうか?

「価値があるかないかという発想は、分離したお前さんたちの感覚だ。二元化の意識からひとつであることの状態を知ることは不可能だよ。お前さんはどう思う?」

う〜ん、わからないですね。そのひとつである存在は神と表現されるのかもしれませんが、宗教的な感覚が抜けないのでスピリットと呼びます。そのスピリットがたったひとりだとすると、孤独だと感じたからでしょうか?

「全てがひとつであるスピリットが、孤独を感じることはあり得ない。例えばお前さんが無人島で一人で生まれて成人したとする。そこに孤独という概念が存在するか? 他人と過ごした経験があるから、孤独を感じることができるのだよ」

今の言葉にヒントがあるような気がしますね。何かを感じるためには、比較する対象が必要ですよね。ひとりではできない経験をするために、他人という存在を創造したのかもしれませんね。

「いい線いっている。だがもう少し深く考えてみないか。ただ他人という存在を創造するだけでいいのかどうか? お前さん将棋をしたことがあるか?」

子供のころはやっていましたが、大人になってからはやっていませんね。

「将棋は普通二人に分かれて勝負するな。それを一人でやっていると想像してみろ。一手打てば、次の一手を相手の側から自分が打つ。そんな将棋はどうだ?」

あはは、そんなの全然面白くありませんよ〜expression/eps_emoji_013.gif だって相手が自分だったら、考えていることがわかるから勝負になりませんものね。あっ、そうか!

「なぜ分離というゲームが始まったか、わかったようじゃな。そのゲームを面白くするためには、何を考えているかわからない他人の存在が必要だ。そうすることで俄然ゲームが面白くなる。善人や悪人、男や女、金持ちや貧乏、成功や失敗……。どうだ、分離すればするほど想像を絶するドラマが生まれるであろう」

なるほど分離させた存在に「自我」を持たせて独立した意識を植えつけることで、より多くの経験を集めることができますね。見かけは混沌として様々な人たちが存在していますが、元々はたったひとつのスピリットなのですね。そこまでしてスピリットが分離しようとする、根本的な動機は何なのでしょうか?

「さっきも言ったが、分離したお前たちにそれを理解することは不可能だ。だがあえて文字にしてみよう。それは強烈な好奇心だよ。たったひとつであり、完全に満たされ、完全に平和な存在。全てであって全てでない「無」、あるいは「空」という存在。その存在が自らを認識するために発したダイナミックなうねりだ」

私の心に存在する好奇心も、その同じうねりから生じているのですね。大切にしていきたいと思います。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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