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高羽そらさんインタビュー

後ろの正面って、もしかすると…。

すっかり秋の空気に包まれた神戸です。雲は多めながら、空気が乾燥していて過ごしやすく感じます。時おり吹く突風は、冬の六甲おろしを感じさせます。いよいよ本格的な秋が近づいてきました。

 

本来なら連載小説をアップする枠なのですが、今日はお休みさせていただきます。物語の核心に入ってきましたので、慎重に書かないとストーリーが破綻してしまうからです。少し小休止して、しっかりとイメージを受け取ってから書こうと思っています。

 

今朝は掃除を終えてから、昨日買ってきた靴の紐を綺麗に通しました。そして今日の暦は友引。この靴が大勢の友とつながるようにとの思いを込めて、少し歩いてきました。新しく使う物は、吉日を選んでおろすようにしています。その製品に対するリスペクトの思いを大切にしたいからです。今日は自宅で引きこもりですが、明日の天気がいいようなら新しい靴で外出しようかと思っています。

 

さて、昨日体験したことを書いておきたいと思います。あくまでも私の記録のためです。そして言葉でうまく説明できない現象なので、ありのままが伝わらないかと思います。何となくでも感じていただけたらいいでしょう。

 

私と妻が、時々楽しんでいる想像があります。以前にもブログで書いたと思います。私たちは両目で世界を見ています。その視野の入る範囲のことを視覚でとらえています。

 

ところがその視野の届かない場所はどうなっているのか? 後ろを振り返っても視野が移動しただけです。見ているのは常に両目の視野の範囲であって、それ以外を知覚することはできません。自分の目を、自分で見ることができないのと同じです。自分の顔さえ、自分の目でみることはできません。鏡を使って見たとしても、それは自分の目でもなく顔でもなく、見ているのは鏡に映った像でしかありません。実像を直接に見ることはできません。

 

妻とよく話しているのは、私たちを取り巻くスクリーンが存在していて、視線を向けた方向にVR(ヴァーチャルリアリティ)の世界が広がっているだけかもしれない、ということです。首を動かせば、その視野に入る範囲のスクリーンが上映されるわけです。もしかしたらその視野の外には、全く何もないかもしれない、と妻とよく笑いあっています。

 

実は昨晩、眠ろうとするときにその感覚をリアルに感じました。見えている範囲には現実世界が広がっていますが、その背後の世界が、無限で、永遠で、時間が存在しない『無』だと直感したのです。そこからこの現実世界を覗き込んでいる、言い換えれば目撃しているように感じました。

 

コインの裏表のように、その境目は明確ではありませんが、それらが常に同時に存在しているのです。いやむしろ、その『無』の世界が、現実世界を含む全てであって、現実というのはそのなかで現れては消えるだけの世界だと感じました。言葉でうまく説明できません……。

 

「かごめかごめ」という童謡の歌詞を思い出しました。そこに出てくる「後ろの正面」とは、この『無』の世界のことではないでしょうか? そしてその正体は、本当の自分ではないか。そう感じたのです。

 

だから本当の自分は常に「今、ここ」にいます。いつもこの世界を目撃しています。離れたことなんて、一度たりともないのです。視野で捉えている世界が全てだと、私たちは思い込んでいるだけです。私が立ち上がった前方には神戸の街並みが広がっていますが、同時に私の背後には無限の『無』が広がっているのを感じます。今もその感覚が続いています。とても不思議な気持ちです。

 

「私」がとても曖昧になっています。「高羽そら」だと思っていたアイデンティティーが、映画のなかの登場人物のように見えています。善も悪も、光も闇も、愛も憎しみも、全てがバランスを取っているように感じます。それらのどちらかだけの世界なんて、ありえないと直感しました。う〜ん、うまく言えません。

 

「私」の背後にある世界。その果てしない無限に意識を向けると、怖さも感じます。「私」が消えていく恐怖です。そして同時に言葉にできない安らぎもそこにあるのです。ちょっとしたメモ書きのブログです、あまり気にしないでくださいね〜!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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