配偶者はタイムトラベラー
『わたしの不思議体験』というカテゴリーのブログで書いた内容で、ボクの妻のタイムトラベラー体験がある。くわしくは記事を探してもらうとして、概要だけを書いておこう。
明晰夢を見た妻が、中学生時代のボクに会ったという出来事。その夢の話を聞いたのは、まだ妻と結婚する前だった。ボクが何も話していないのに、実家の様子、隣の家の状況、そして電柱の有無が当時のとおりだったことにビックリ! そして何より驚いたのが、ボクにその出来事の記憶があったということ。
そんなボクたち夫婦に起きたことが映画になったような作品がある。久しぶりに観たけれど、やっぱりタイムトラベラーの物語は面白い。
2022年 映画#59
『きみがぼくを見つけた日』(原題:The Time Traveler’s Wife)2009年のアメリカ映画。ボクの大好きな作品で、ツッコミどころは多いものの、何度見ても感動する。この作品はボクたち夫婦とは逆で、夫がタイムトラベルをする。
ヘンリーは6歳ころからタイムトラベルを経験していた。その年齢のとき、母が運転する自動車が事故に遭う。母は死んでしまうけれど、ヘンリーはなぜだか車の外に立っていた。その横には成人男性がいる。その男性はヘンリーに未来のきみだと説明する。こんな衝撃的なスタートで始まる作品。
ヘンリーのタイムトラベルは制御できないのがやっかい。いつ、そしてどの時代にタイムトラベルするかわからない。服は残していくので、たどり着いた先では素っ裸。だから服を盗むために泥棒をするしかない。
ある日、ヘンリーはある森に降り立つ。その森に面した芝生の広場に幼い少女がいた。彼の未来の妻であるクレアとの出会いだった。その二人が先ほどの写真。最初は疑っていたが、やがてクレアはヘンリーのことを信じる。そして彼に恋するようになり、成人してから会える日を楽しみにしていた。
結論から言えば二人は結ばれる。だけどヘンリーがある年齢から上の姿をクレアは見たことがない。つまり彼は比較的若いうちに死ぬということ。ヘンリーのタイムトラベルは遺伝子の異常だということがわかり、治療をするけれども効果が認められない。
この映画が面白くなるのはここから。クレアは子供を望むけれど、何度妊娠しても流産してしまう。ヘンリーが感じたのは、子供に能力が遺伝しているということ。だからある程度成長してしまうと、無意識にお腹からタイムトラベルしてしまうらしい。
これ以上妊娠させるとクレアの身体に悪い。ヘンリーは妻に内緒でパイプカットをしてしまう。ところがクレアは諦めない。過去からやってきたパイプカットしていないヘンリーとエッチして妊娠する。これは浮気じゃないよねwww
ようやく無事に産まれた娘。ところがこの娘もヘンリーと同じ能力を持っていた。そして自分が5歳の時に父が死ぬことを知る。だから10歳になった娘は、自分の姿を見せるために父が生きている時代にタイムトラベルしたりする。彼女の場合、自由に時代を選択できるから。
というようなヘンリーとクレアの時空を超えたラブロマンスであり、娘との感動的な物語でもある。もし観たことがない人がいたら、おすすめなのでこの世界観を体験してほしい。クレアを演じたレイチェル・マクアダムスが本当に素敵。
そういえば彼女はこの作品の4年後に『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』という作品でも、夫がタイムトラベラーだという役を演じていた。どちらの作品も彼女の演技が心に残っている。
こんなタイムトラベルものが好きな人に、是非とも読んでほしい小説がある。わたしが2016年に書いた『永遠なる玉響(たまゆら)』という作品で、なんとこの作品のホームページが完成した。まずはそのページを見てもらって、作品を読んでいただけたら光栄です。
『永遠なる玉響』公式ホームページはこちらからどうぞ。
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