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高羽そらさんインタビュー

歴史にもしもは禁句だけど

今日の神戸は寒の戻りで冷たい強風が吹き荒れている。でもそんな寒さに負けず、桜は満開に近づいてきた。

 

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買い物途中に立ち寄った公園の桜。お花見には寒いけれど、大勢の人が木の周囲に集まっていた。明日からの週末は、あちこちでお花見を楽しんでいる人たちの笑顔が見られるんだろう。そういえば明日は、ボクが暮らす神戸市灘区の桜まつり。3年ぶりに開催される。ボクは自宅で仕事だけれど、きっと大勢の人が集まるんだろう。

 

桜といえば、昔の武士が好む花。散り際がいさぎよいから。今日、あるアニメの最終回の録画を見て、そんな桜の花を思い出した。でもその花の散り方は、切なくて悲しい。胸がしめつけられるような辛い最終回だった。

 

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2022年 映画#46

『平家物語』というテレビアニメ。今年の1月から放送されていたけれど、昨日の深夜に最終回を迎えた。本当は先週で最終回の予定だったけれど、東北で起きた地震の影響で1週間放送が延期されていた。

 

たまたまだけれど、昨年の暮れに電子書籍で吉川英治さんの『新・平家物語』を再読していた。少しずつしか読まないので、おそらく2年くらいはかかるだろうという大作。だからこのアニメの放送開始を知って飛びついた。

 

さらにアニメの原作となった、古川日出男さんが書かれた現代語訳の『平家物語』も読破。そのうえ今年の大河ドラマである『鎌倉殿の13人』も同時代の物語。だからボクの頭の中は、源平の世界観にどっぷりと浸かっている。

 

原作に忠実に作られているアニメだけれど、語り手として架空の人物を登場させている。それが先ほどの映像のびわという少女。孤児になったびわが、平清盛の嫡男である平重盛に保護される。彼女は未来が見える特殊な目を持っていて、平家の未来を知ってしまうという設定。

 

びわという少女の視点で描かれることで、物語に深みが増していたように思う。それゆえ平家一門の人たちに対する愛着も増した。それだけに物語の後半は辛かった。最終回は壇ノ浦で安徳天皇が入水され、平家の武士が全滅する。こうなったら源義経は悪役にしか見えない。まじムカつくわwww

 

最終回を見ると、最初のころの平和な映像が懐かしくなる。平家の栄華を象徴しているのがこの映像。

 

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これを見ているだけで涙が出てくる。幼い安徳天皇を抱いた徳子(後の建礼門院)、そのかたわらには父である平清盛と母である時子。徳子の兄の重盛や宗盛の姿も見える。幸せそうな様子だけに、切なくて仕方ない。まぁ平家の自業自得なんだけれど。

 

歴史には『たられば』や『もしも』が禁句なのは知っている。だけとこの時代に関しては、ついそのことを考えてしまう。

 

平治の乱が終わったとき、もし平清盛が少年の源頼朝を殺していたら、このような一方的な悲劇は起きなかったかもしれない。清盛の継母である池の禅尼がしつように命乞いをしたことで、仕方なく伊豆に流すことにした。嫡男の頼朝を助けたんだから、腹違いの弟である義経も助けるしかない。

 

もうひとつのもしもは、平家の良心だった平重盛の病死。重盛が生きていたら、平家の暴走を止めたと思う。少なくとも安徳天皇を死なせるようなことはしなかっただろう。まぁこれは、ボクが重盛のファンだからそう思うのかもしれない。

 

アニメが終わって寂しいけれど、早朝に読んでいる『新・平家物語』はまだ平治の乱が終わったところ。重盛は青年だし、徳子はまだ少女という時代。だからしばらくは平家一門の人たちに毎朝会える。だけどいずれ、今日と同じ切なさを感じることになるんだろうな。やっぱり義経は悪役レスラーやわ!!!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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