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高羽そらさんインタビュー

ガストンとの対話 Vol.17

ガストンさん、今日は時間についてお尋ねしたいと思います。今朝不思議な夢を見ました。だだっ広い古びた台所で、たった一人で洗い物をしてます。手元にうっすらと灯りがあるだけで、周囲も背後も真っ暗なのです。

「孤独を象徴したような夢だな」

えぇ、まさしく永遠に続くかと思うような孤独と恐怖でした。でも心の声が聞こえて、2年経てば明るい場所に出られることがわかっています。心躍る声だったのですが、2年って長いなぁと思いました。何か意味がある夢なのでしょうか?

「夢のメッセージは他人に聞いてもわからん。お前さんが自分で解釈するほかない。だが、その2年という明確な時間には意味があるかもしれんな」

私は時間には物理的時間と心理的時間があると考えています。2年という時間は物理的時間で変えることはできませんが、心理的時間は相対的だと考えています。この二つの時間をどのようにとらえたらいいのでしょうか?

「以前にも言ったが、時間は自分と他者との距離だ。分離という意識から時間が生まれる。さらに時間という概念は幻想でもある。だが、お前さんたちにとって時間は無視することのできない強固な現実だ。だから時間について考察することは無駄ではない」

時間が意識から生まれたものであるならば、やはり心理的時間が先立っているのでしょうか?

「その通り。物理的時間は現実世界を生きるうえでの尺度になる。しかし心理的時間によってその使い道は大きく違ってくるな。何かに夢中になって時間を忘れているとき、1時間が数時間分の価値を持つことになる。24時間という一日を、何倍にも増やして使うことが可能だ」

逆にいやなことを続けていると、1時間がいつまでたっても過ぎませんよね……。

「物理的時間と心理的時間が同じであるとすれば、それは時間を有効に使っているとは言えんな。心理的時間が短ければ短いほど、むしろ無時間の境地にいるほうが物理的時間を無駄にすることがない。逆に心理的時間が物理的時間より長い人生は、退屈で苦痛しか生まない」

つまり「今、ここ」にいて、心理的時間を極力無時間に近づけることが大切なのですね。でも絶対的な物理的時間というのはなぜ存在しているのでしょう?

「体外離脱を経験しているお前さんなら実感できるであろう。意識の世界は思いが同時に現実となる。恐怖は恐怖の世界を一瞬で具現化する。だが物理的時間の世界は、具現化まで一定の時間が必要なのだよ」

あっ、そうですね。この現実世界で思ったことが即実現するとしたら、ネガティブなことを一切考えることができませんものねexpression/eps_coldsweats01.gif

「物理的時間は、ある意味恩寵だとも言える。ネガティブな思いに囚われている者には、タイムラグによって具現化を遅らせて切り替えの時間を持つことができる。自分の望みを実現しようとする者は、その思いが具現化するまでの努力と忍耐力を養うことができる。もう一歩のところであぁダメだという思いを発信すれば、望みが手の届かない場所に行くかもしれないからな。物理的時間は人間にとって大切なものだと考えていい」

私が今朝の夢で感じた物理的時間の2年間を、心理的時間を駆使してどれだけ有効に過ごすかということが大切ですね。暗闇の台所で、洗い物を楽しむことにしましょう〜expression/eps_emoji_013.gif

「わはは、その意気じゃ!何度も言うが、物理的時間は恩寵だ。憎しみを許しに変え、悲しみを笑顔に変え、怒りを思いやりに変えることができる。時間が解決してくれることもあるのじゃ。お前さんたちの使い方次第じゃがな」

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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