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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.45

マナーが悪い人は、いつの時代にもいます。ところが巷で聞こえてくる声は「昔は良かった」という言葉です。今の時代は風紀が乱れているとか、昔の人たちはもっと辛抱できた、という話を聞くことがあります。でも本当にそうでしょうか? わたしは以前から疑問に思っていました。

 

そんなわたしの気持ちを代弁してくれるような、面白い記事を見つけました。2回にわたって書かれているものです。

 

「昔はよかった」はホント?実は昭和のマナーやモラルはとんでもないものだった

 

盗みが“悪いこと”だという認識すらなかった日本人が「マナーが良い」と言われるまで

 

昭和の時代はマナーが良かった、という都市伝説のような事実が幻想に過ぎないことを証明した記事です。めちゃ面白いので、時間のある方は是非読んでみてください。昔は良かったなんていう幻想が吹き飛んでしまいます。

 

昭和10年〜15年ころにはハイキングブームがあったそうです。多くのハイカーが列車に乗って山地を目指します。その列車の席取りのマナーが悪いこと、悪いこと。窓から荷物を放り投げて座席を確保したり、先に入った人が席に置いてある荷物を窓から放り投げたりしています。

 

列車のなかはゴミだらけで、つばや痰を吐いたあとが残されています。現代の列車では考えられないような写真が記事に掲載されていました。戦後だってたいしてマナーの悪さは変わりません。河川には家庭ゴミが捨てられ、銭湯では掛け湯をせずに湯船に飛び込んだり洗濯をしている人までいます。

 

道を歩けば犬を散歩させた人が放置した糞がいたるところにあり、大人も子供も普通に立ちションベンをしていました。わたしも子供のころは記憶にあります。列車は降りる人が先という発想はなかったそうで、ドアが開いたら降りる人と乗る人が押し合いへし合いでした。

 

公衆トイレのトイレットペーパーを自宅に持ち帰ることや、国内旅行でホテルの備品を持って帰ってくることが普通に行われていました。この行為が窃盗だという意識が全くなかったようです。海外旅行が解禁された1964年以降の日本人観光客のマナーの悪さは、世界でも評判だったそうです。ホテルの廊下を浴衣1枚やステテコ姿で歩いたり、食事のマナーを無視したり、酔っ払って現地の人にからむ人が後を絶たなかったとのこと。

 

そう思うと現代のほうがずっとマナーがいいと思いませんか?

 

経済が高度成長を迎えると、人々の懐が豊かになります。ですから国際的なマナー感覚がないまま海外へ出ることになります。例えに使って申し訳ないですが、現在の中国の観光客たちにはそうした傾向が認められます。中国人観光客のマナーの悪さがネットで問題になっています。でも日本人だってそういう時代がありました。

 

中国でPM2.5が騒がれていますが、日本だって高度経済成長時代には公害大国でした。大気汚染、水俣病、イタイイタイ病等、公害問題が日常的でした。小学生のころは、夏になると「光化学スモッグ注意報」が頻繁に出ていました。

 

現代の日本のように経済が成熟して低成長時代を迎えると、それに伴ってマナーが安定してくるように感じます。人間の子供が成長して大人になっていくように、経済の成熟とともにマナーが落ち着いてくるのでしょう。中国も経済成長が成熟を迎えると、それなりに安定したマナーになってくると思います。

 

結局「昔は良かった」というのは、ほぼ幻想なのではないでしょうか。人間は過去を美化する習性があります。死者を悪く言わないということと、どこか似ていますね。「今」に抱えている不満のはけ口を、過ぎ去った時代に転化しているだけのように思います。変えようのない過去を美化することで、「今」から目を背けているだけかもしれません。

 

「昔は良かった」と過去を懐かしんでいるより、「明日は最高にするぞ」と思うほうがいいはずです。そのためにするべきことは「今」に生きることです。今日を変えなければ、明日は変わりません。過ぎ去った過去を懐かしんでる時間があるのなら、明日のために「今」を全力で生きるほうがわたしは好きです。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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