顔認証はAIに駆逐されるかも
今年の4月にiPhone6sからiPhone11に機種変更したことで、ロック解除が指紋認証からFace IDに変わった。最初はどうかなと不安に思っていたけれど、自宅で使う分にはかなり便利。
振動で画面が立ち上がった瞬間にFace IDが機能するので、通知が届いているニュースの内容等をすぐに確認できる。想像していたより顔を拾ってくれる範囲も広いので、日常づかいとしては指紋認証より便利だと思う。
ただ問題はマスク。いろいろ裏技をトライしてみたけれど、どうしても外出したときのマスク顔を認識してくれない。Apple Watchを使っている人はマスク姿でもFace IDが機能するそう。これに関してはすでに諦めているので、外出中はパスコードを入力している。
そんな便利な顔認証だけれど、もしかしたら近いうちに市場からは消えてしまうかもしれない。
顔認証の40%以上をたった9つの顔で突破するマスターキーならぬ「マスターフェイス」を作るAIが登場
ホテルやビルには、すべての部屋の鍵を開けることができるマスターキーがある。ボクが20代のころ消防設備の点検の仕事をしているときには、警備責任者の人からマスターキーを借りることがよくあった。
マスターキーと同じように顔認証を解除できる、マスターフェイスを研究している人たちがいる。イスラエルのテルアビブ大学の研究チームで、AIを使うことでマスターフェイスを作ることに成功している。
考えてみれば人間の顔を記憶するのは、AIにとって得意分野だろう。大勢の人間の顔をAIに学習させることで、いくつかの共通パターンを導き出した。そして9つの顔に絞ることで、顔認証の40%以上を突破することができたとのこと。
40%といえば少ないように思うけれど、セキュリティの観点からすればかなりヤバい数字。さらに学習を重ねることで、顔認証突破の精度を上げていくのは確実だと思われる。いずれほとんどの顔認証を解除できるようになるだろう。
要するに顔認証というのは脆弱性が高いということ。日常づかいには便利だとしても、セキュリティが重視される現代社会にはそぐわないものになっていく可能性が高い。そういう意味では、たった一つしかない指紋認証というのは優れているよね。
ところがApple関連の情報によると、MacBookでもFace IDを導入する計画があるらしい。ボクが今年の4月から使っているMacBook Airは指紋認証を採用していて、使い勝手の良さに感動している。もしパソコンでFace IDを使えるようにOSがアップデートされても、あえて使わないような気がする。
いまから5年くらい未来に販売されるスマートフォンのロック解除はどうなっているんだろう? 想像を超越した突飛な方法で認証してたら面白いのになぁ。例えば『オーラ認証」とかだったらめちゃウケるんだけれどwww
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