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高羽そらさんインタビュー

プーチンを戦争犯罪で裁けるか?

ロシアによるウクライナ侵攻はついに2ヶ月を超えた。停戦協議はまとまりそうにない。そもそも一方的に軍事行動を起こしたロシアに非があるんだから、プーチンがウクライナの武力制圧をあきらめない限り戦争は終わらないだろう。

 

昨日の報道では、先日のイギリス首相訪問に続いて、アメリカの国務大臣と国防長官がウクライナのキーウを訪問してゼレンスキー大統領と会談をしている。ミサイルが撃ち込まれても不思議ではないキーウまでアメリカの閣僚が足を運ぶのは、本気で支援するという姿勢を世界に見せるためだろう。

 

この会談を受けて、アメリカからさらなる軍事支援が実施されるとのこと。アメリカが停戦ではなく戦争をあおっているように見えるが、実は国際法的には認められている行動。戦争に関する国際法について分かりやすく書かれた記事がある。

 

「プーチン大統領を犯罪者として裁くことは可能?」に国際法の専門家が回答

 

このタイトルからわかるように、ロシアによるウクライナ侵攻が国際法のルールに違反しているのは議論するまでもない。リンク先の記事によると、1928年に締結されたケロッグ=ブリアン条約(不戦条約)、さらに1945年にニュルンベルク国際軍事裁判が実施された際の国際軍事裁判書憲章でも「侵略戦争(中略)の計画、準備、開始、あるいは遂行」が平和に対する罪と宣言されているとのこと。

 

ロシアによる今回の行動は、国際連合憲章にある「すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を(中略)いかなる方法によるものも慎まなければならない」との規則に対する重大な違反しているということ。主権国家であるウクライナに対して、一方的な武力侵攻はどのような大義名分があっても認められない。

 

アメリカがウクライナを武力支援しているのは、個別的・集団的自衛権を認める国連憲章第51条の発動によるもの。この条項によりウクライナは不当な侵攻に対して武力行使をする権利を持ち、他国に軍事支援をすることが可能となるそう。だから現状のウクライナの行動は、国連憲章にのっとった正当なものだということ。

 

ところがその国連は戦争を止めることができない。国連憲章24条によって、国連の安保理は侵略戦争を抑止する義務が課せられている。ところが安保理の常任理事国には拒否権があって、実質的に機能していない。戦争を起こす場合、ロシアだけでなくアメリカも安保理決議を得ることなく武力行使をしている。まったく意味のない取り決めだということ。

 

だからと言ってロシアを常任理事国から締め出すのは難しい。なぜなら全常任理事国の承認が必要なので、ロシアが反対すればそれで終わり。第二次世界大戦の戦勝国たちが都合のいいように組織したがの国連だということを証明している。どうしようもないよなぁ。

 

こうなると別の方法でプーチンを訴えることはできないか? リンク先の記事によると、国際刑事裁判所において侵略の罪を追求する方法がある。だけどこれにはローマ規定の締結国である必要があって、ウクライナは締結しているけれどロシアはそうではない。だからこれは無理。

 

万が一国際刑事裁判所において裁判が開かれたとしても、兵士の行った戦争犯罪を大統領と結びつけるのは難しいそう。これまでこの裁判所が成功した事例がないので、プーチンを戦争犯罪人とするのは期待できそうにない。

 

こうしたしがらみのない普遍的管轄権というものがあるそう。これは世界中のどこであっても、犯罪を裁けるというもの。戦争での犯罪も含まれる。前線の兵士でなくてもいいそう。だけど容疑者の身柄が確保されている必要がある。さらに国家元首は外国法廷での訴追を免れることになっている。

 

だからクーデターでも起きて、プーチンを解任して逮捕したうえで、外国の裁判所に送還するしかない。要するに現状の国際法ではプーチンを戦争犯罪で裁くことは難しいということ。それゆえロシア国民の決起を期待するしかないということなのだろうね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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