大村あつしオフィシャルブログ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜＜最初のコラムへ　　　　　＜前のコラムへ

　さて、「成功するためのテクニック」、枚挙にいとまがありませんが、紙面の都合もありますので、本章の最後としてもっとも強調したいことを申し上げます。

　私たちが人生に変化をもたらしたいと考えるとき、環境に依存していては何も変わりません。変わらなければならないのは、環境ではなくて自分自身なのです。

　もちろん、環境を自発的に変えることは大切ですが、「環境さえ良ければ自分だって」という考え方では、永遠に成功することはできないように思います。

　私は、一年ほど前に、ある本で有名な学者のことばを知りました。

　「私はすべてにおいて日に日に良くなっている」

　このことばを毎日口にしていれば、本当に良くなると言うのですが、果たしてそんなことがあるのでしょうか。正直、にわかには信じられません。

　そして、それから半年後のことです。私は、ことばとイメージの結び付けによって脳はどのように活動するのか、非常に興味深い実験を行っているテレビ番組を見ました。被験者は、アテネオリンピックの男子体操団体金メダリストの塚原直也選手。番組では、塚原選手の頭に脳の活動を測定する器具を取り付け、鉄アレイを持っているところをイメージしてもらいます。そして、その横で、医師が「上げて」「下げて」とことばを送ります。

　すると、驚くことに、そのことばに反応して、塚原選手の脳の運動野が活発に活動し始めるのです。まさしく、実際に鉄アレイを持ち上げているときと同じ状態です。ブラウン管の中の塚原選手は、確かに、鉄アレイを使わなくても、ことばとイメージだけで、脳内で鉄アレイを上げ下げしていました。また、そうしたイメージトレーニングをしたあとは、本物の鉄アレイを使ったときと同じ疲労感が体に残ると塚原選手は語っていました。

　さらに番組では、これはトップアスリートのみが持っている能力ではなく、ことばを使ったイメージトレーニングは、習慣になるまで訓練すれば、誰もが習得することが可能であると伝えていました。

　ということは、いつも「疲れた」と言っていれば、本当に体は疲れてしまうということになります。いつも「つまらない」と言っていれば、心は酸素不足を起こしてしまい、本当に心は疲れてしまうでしょう。

次のコラムへ＞

再生回数、１７万回突破！　『エブリ リトル シング』第一話、「クワガタと少年」

『Excel VBAの神様　～ボクの人生を変えてくれた人～』

『もしドラ』作者の岩崎夏海さん推薦の、７割が感涙したVBAの本、そしてビジネス系自己啓発小説です。

　→　Amazonへ

第1章　真二、夜の公園でマクロとＶＢＡをはじめて知る
第2章　真二、知らない間にマクロを記録してしまう
第3章　真二、おそるおそるマクロを実行してみる
第4章　真二、メッセージを表示して感動する
第5章　真二、オブジェクトとメソッドが使えるようになる
第6章　真二、プロパティを覚えてドヤ顔になる
第7章　真二、算術演算子と関数をらくらく使いこなす
第8章　真二、意外とあっさりコレクションを理解する
第9章　真二、変数に腰を抜かす
第10章　真二、条件分岐と繰り返しでＶＢＡのすごさを知る
第11章　真二、みんなの前で見積入力システムを披露する

　→　Amazonへ